1/25/2023, 3:57:11 AM
夏の暑さは苦手
だけど夏の光は好き
匂いも好き
秋の匂いも、冬の匂いも好き
春はそんなに好きではない
それでも
強い風に舞い上がる桜の写真を撮る
ファインダー越し
精一杯のはなむけの言葉
「逆光」
1/19/2023, 9:41:20 AM
予期せぬ旅から帰ってきた君は
いかにも凛々しくて
忘れ去られていた野性で
じっと僕を見ている君はもう
かつての飼い慣らされた猫ではなくて
まるでどこか遠くの森で
蝶や鳥を追いかける美しい生命で
それが君の本当の姿なんだと
そう気づいたら
僕はやっぱり
君の下僕にしかなれない
1/18/2023, 9:59:31 AM
一度は枯れたものたち
渦巻く北風に
ふたたび目を覚まし踊り狂う
これは最後の輝きですか?
足速に去ろうするから
追いかけたくなって
だけど掴まえることなど
誰にも出来なかった
「木枯らし」
1/17/2023, 12:09:58 AM
自分でもがっかりするぐらい
僕には写真のセンスがないから
あまり写真を撮らなくなった
満月も、最果ての景色も
美しいものはみんな
色褪せてこそだから
気の済むまで直視して
忘れるまで覚えていて
そのあとは記憶のどこかに
ひっそりと残ってる
「美しい」
1/14/2023, 12:44:17 PM
君は僕の家族でも恋人でもないけれど
君を思い出すことで僕は
いまを受け入れようとしてる時がある
あの頃のような絶対的な安心感を君の中に見つけて
その安心感を今の僕の中に取り入れたいと、
そう思ってる時がある
僕はずっと君が好きだし、これからも変わらずに好きだと思う
でも、それは恋愛的な何かや
友情的な何かではなくて
もっと神聖なものと言うか
自分の意思ではどうにもならない
ただ君を思うと、懐かしくて懐かして
仕方がないんだ
「どうして」