道草

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9/25/2022, 12:45:19 AM

浅い付き合いの中でふと気づく時がある
何となくこの人とは気が合うのだろうと
そして多分、相手も
そんな気がしてるんじゃないかと
根拠のない自信に支えられた
ただただストレートな感覚
理由はなく説明もできない
慎重に選んだ言葉をさらに抑えて伝え合い
長めに距離を保ったままで
淡いやり取りはつづく
壊さないように、外さないように
それぞれがビビりまくりながら
もどかしい糸の上でバランスを取って
見えない底の方で通じ合う
細かな編み目をつなげ
失速寸前のスピードで
ようやく広がりだす内気な世界

9/24/2022, 3:17:40 AM

ジャングルジムから見渡していた世界は
あれからどんどん高くなっていって
新しさと機能性を競い合うビル群に
僕はいつの間にか取り囲まれた
今は見上げてばかりの
コンクリートの隙間の空に
月や星やなんかを見つけると
歓喜するんだ
先日の満月の時の
君のリアクションが正にそれで
僕はなんだかうれしかった
僕らには何の共通点もないと
ずっと思っていたから

9/20/2022, 11:29:03 PM

短い影が追いかけてきて
足元に絡みつく
振りはらっても
無しにしたくても
影は消えてはくれないから
思い切ってつまみ上げて
懐に突っ込んだ
日常をサボって抜け出した日は
町中のベランダで洗濯物がはためいてる
久しぶりの太陽光線に
表も裏もきれいにさらされ
いつもの道はカラフルに揺れ動く

9/17/2022, 12:30:25 AM

扉を開けて外に出ると
そこにはなぜか空があって
君の機嫌に僕は毎日
何かしら左右されている
晴れだとか雨だとか
ちょっと曇っているだとか
午後になると泣き出したけど
それがいつの間にか泣き止んでた
すっきりとした夜空を見て
よかったねと僕は思うんだ

9/14/2022, 11:48:30 PM

君からのおはようと僕からのおはよう
たった4文字に秘められているものは
君と僕にしか分からない
それなりの年月をかけて手に入れた
寂しい時の寂しげなおはよう
平穏な時の平穏なおはよう
時どきそれはごちゃごちゃになって
寂しい朝に平穏なおはようを言う
おはよう
小さく燃えながら生きてる

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