知らなくていい
誰も知らない秘密2025/02/07
何も出来ずに一日が終わってまた始まる
人の寝静まる夜も明け方も 自分には大差がない
常に目が渇いている
瞬きのための瞼の一伏せが意識の途絶になる
一瞬で目醒める また数瞬で微睡む
自らに課しているわけでもなく続く
寝るのが惜しい かどうかはわからない
何も終えれず終わることを思うと耐えられない 身体は堪えていられない
悔い自体は当に無い それでも
生きている間は何かをしなければ
そう思って 結局手に付かない
いずれ周囲の人家の人の気配も消える
無音の世界がやってくる
暗い室内が灯りもなく 見渡せるようになる
それに気付く頃 静かに明けていた夜に気付く
静かな夜明け2025/02/06
絞られた瞳は開きづらい
張り付く瞼が瞬きのたびに剥がれる
涙が枯れたことはない
息だけをしている
人には居ない 人以外なら居る
人間相手にそれをするには互いの時間が、精神が、タイミングが合わなければいけない
大切な人 ほどそんな時間を割けはしない
腹を割るには時間がかかる 二人分
相対するには覚悟が必要 両者共
多くの場合は 拗れる 諍う 疲弊する
避ければ裂ける 遠去かる
途絶する それしか知らない
例外に あたる人はとても稀 貴重だと思う
時間を互いに割けて精神がぶつかり合っても
物事のタイミングがずれてしまったとしても許せるくらいの間柄なら
そして前進できるなら
それは大切にしたほうがいい人だと思う
信頼できるということだから
信頼している、ということだと思う 自分が
自覚するまで時間がかかっても
自覚できるまで共に居てくれた人なら多分
受け留めても動じずに居られるなら
互いに 互いの言葉を 忌憚なく
敵対せずに 交わせるのなら
敵ではない
互いが互いの我ではなく 自我と理性、
倫理と尊重、譲歩と許容を持ち得た場合
耳目を傾け 意見と意見を言えた場合
それは 腹の探り合い ではないと思う
互いに関心がないならそもそも対話しない
Heart to Heart:腹を割って/2025/02/06
長く敵対するように対立していても
それはそれで関心があるとも言える
氷解や和解に至るまで
多くは時間を要してしまう
完全な雪解けとも言えない
凍結、欠損、亀裂の入った部分がある
その自覚を保ったまま、耐える人生は暗い
冷たい いきぐるしい
それが例外の存在だとしても
呼吸はしやすい方がいい
共にいて 息を吸うのが楽な人
過ごしている時 心が死なずにいられたら
互いがそれなら生きやすい それが理想
多くの人には 温かな例外の人 がたくさん見つかればいい
忌憚キタン…忌みはばかる、遠慮する
2025/02/06/18:08 調整