浜辺 渚

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4/21/2025, 3:23:29 PM

「なあ、あれを俺の耳元で囁いてくれよ」
「はぁ?なんであんたなんかの為にそんな気色の悪いことしなきゃいけないのよ」
「少しだけでいいんだ。なぁ良いだろ?」
「どうしてもして欲しいなら、そういうサービスを頼めばいいじゃない」
「なんつーか、そいつは違うんだ。それはあまりにも形式的すぎる。俺が金を出す、相手はそれを受け取り売買契約は成立する。そこにはレシートや領収書があり、クーリングオフ制度なんてのもあるかもしれない。まあ、つまりそれはあまりにも他人行儀じゃないか?」
「そんなの知らないわ。私が言ってるのはその気色悪い要望を私にぶつけないでと言っているの。そういうサービスが嫌なら、個人間の取引にすればいいじゃない。インターネットが張り巡らされている現代でならやりようはいくらでもあるでしょう」
「インターネットか、確かにありかもしれない。SNSって奴だな?」
「そうよ。そこでならそういう非形式的な交遊もできるんじゃないかしら」
「そうだな、そんな気がしてきた。早速やってみるか」

4/20/2025, 2:08:28 PM

星明かりが地表を照らす中で、一輪の花は特別にその輝きを知らしめていた。風になびくと先端の輝きが残像を残し、黒々とした夜闇にその不確かな輪郭を漂わせていた。
あまりに幻想的な景色は人々を感動とともに、一種の畏怖のようなものまで感じさせた。
今宵もその花は揺れている。まるで怪しげな商人がこちらを手招きするみたいに。そして、僕らはその誘惑に抵抗できない。

4/19/2025, 2:55:44 PM

白いシャツに零れた墨汁は角張った手の影絵のような模様を作り出した。
僕はその面妖さに驚きと恐怖を抱いた。

4/18/2025, 11:58:05 PM

物語のはじまりは常に鍋の蓋から始まる。それは現実的な意味でも抽象的な側面でも。

4/17/2025, 4:23:41 PM

彼らは僕のことを侮っている。恐らく、今までの僕の行動を見てきてそう思っているんだろうが、それは大きな誤りだ。確かに今までの僕はそれに向けた努力や工夫に関してはかなり控えめだったし、それらをしっかりやっていた人達から見れば僕は愚鈍そのものだっただろう。しかし、人は常に変わっていくものだし、特に僕はそういった切り替えというのが人よりも大袈裟なものになっている。1つの波から違う波へ移るのに時間は要するが、1度乗ってしまえば僕はもう以前の僕じゃない。
彼らは僕の変わりように驚くだろう。もう彼らに侮られる僕は居ないんだから。

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