4/19/2025, 2:55:44 PM
白いシャツに零れた墨汁は角張った手の影絵のような模様を作り出した。
僕はその面妖さに驚きと恐怖を抱いた。
4/18/2025, 11:58:05 PM
物語のはじまりは常に鍋の蓋から始まる。それは現実的な意味でも抽象的な側面でも。
4/17/2025, 4:23:41 PM
彼らは僕のことを侮っている。恐らく、今までの僕の行動を見てきてそう思っているんだろうが、それは大きな誤りだ。確かに今までの僕はそれに向けた努力や工夫に関してはかなり控えめだったし、それらをしっかりやっていた人達から見れば僕は愚鈍そのものだっただろう。しかし、人は常に変わっていくものだし、特に僕はそういった切り替えというのが人よりも大袈裟なものになっている。1つの波から違う波へ移るのに時間は要するが、1度乗ってしまえば僕はもう以前の僕じゃない。
彼らは僕の変わりように驚くだろう。もう彼らに侮られる僕は居ないんだから。
4/16/2025, 4:08:57 PM
頭の外側から聞こえる誰かの呻き声。それが自分のものなのか他人のものなのかも最早分からない。もう疲れてしまったよ。雪上加霜に多事多難、面倒事が重なるのは世の常らしい。このおよそ両手の指の数では数えられない、自慢の髪の毛の数でさえ到底及ばない世界中の人々は一体どうやって乗り越えているのだろうか。
4/15/2025, 3:22:16 PM
春に惑わされた僕の儚い恋は実体を持った細かな粒子に埋め尽くされてしまった。気づいた時にはそれがどんな色や形だったのかも分からなくなってしまった。しかし、これは何も特別な事ではなく、よくある周期的な季節の一般的な現象なんだ。