『たくさんの想い出』
今日でこことお別れだな…
4年もいたのか、ここに
ここにはたくさんの想い出があるなぁ…
このキッチンで節約のために自炊しようと頑張ったっけ…
包丁ほぼ使ったことなくて、最初の方は手が切り傷だらけで
分量も間違えるし、料理と思えないものが沢山できたよね
今ではおもてなし出来るくらいに上達したよ
ありがとう
ベランダからの景色が好きでこの部屋に決めたんだよね
目の前にある桜の木が、四季を彩ってくれてた
ここは花火もみえるし、近所の子供が毎年見える場所に雪だるま作ってくれるんだよね、季節の移り変わりがわかって毎日楽しかった
ありがとう
他にもたくさん想い出があるけど、語ったらキリがないや
ここを離れるの寂しいな…
でも、私のやりたい事を叶えるために行かなきゃ
たくさんの想い出をありがとう
この部屋で過ごした日々は一生忘れません
お世話になりました
『冬になったら』
もうすぐ好きな季節がやってくる
みんなは寒くて苦手って言うけど
寒いのを口実にあなたにぎゅーすることができるんだもん
あっ、ハンドクリーム多めに出して
お裾分けって理由つけて手を触ることも出来るもんね
あなたにひっつくの、普段は恥ずかしくてできないの…
でも、この季節だけは大胆になれるの
ねぇ、ぎゅーしてもいい?
『はなればなれ』
わたしはあなたとはなればなれ
どうしてあのこのところにいくの?
わたしのほうがあなたのことをあいしているのに
あのこのどこがいいの?
わたしならあなたをかなしませたりなんてしない
こころもからだもみたしてあげるのに
わたしのところにきてよ
『忘れたくても忘れられない』
こんな月が綺麗な日はあなたの事を思い出す
いつも私のことを抱きしめてくれた
一緒に色々な所へ行った
私の知らないことをたくさん教えてくれた
毎日が幸せだった
あなたとこの先もずっと一緒にいられると思っていた
でも、それは叶わなかった
あなたのことを忘れようと努力した
でも、あなたより好きになれる人なんていなかった
またあなたに会いたい
もう一度私のことを抱きしめて…
『鋭い眼差し』
視線を感じる…
誰かが鋭い眼差しでこちらを見ているような気がして、授業に集中できない…
推しの先生の授業だから、集中させてよ!
先生に気づかれないように周りを見渡す
さっきの鋭い眼差しで見られているような気配が消えた
私何かしたかな?
それから数日間続いた
しかも、必ず数学の授業中に鋭い眼差しで見られているような気がする…
なんで寄りにもよって推しの授業なのよ…
はぁ、今日も推しがカッコいい…
…はっ!
鋭い眼差しを感じる!
私は感じる方向に目線を向ける
委員長と目が合った
…なんで?
昼休み、委員長を呼び出した
なんで私を鋭い眼差しでみてたの?
と言おうとした時、委員長が口を開いた
「…数学のもりぴー、いいよね」
えっ…委員長ももりぴー良いと思ってるの?
「うん、俺もりぴーのあの流し目が好きすぎて推しなんだよね」
わかる!!
一重で眼鏡だから、流し目の破壊力半端ない!
「そっかぁ、君ももりぴー推しなんだね」
「もりぴーの授業中、もりぴーに向ける眼差しが推しのそれだったから…『きみにもわかるか、これが』って思いながら君をみていたよ」
そーゆーことね
私なにかしたのかと思ったよ…
じゃあ、もりぴー推し同士仲良くしましょ!
もっともりぴーの魅力を語り合いたい!
こうして、クラスに推し仲間が増えた