君はこの世でたった1輪の繊細な花だ
君は脳に障がいを抱えながらも、色々なことに挑戦して、思い通りに動かない体を無理やり動かして、その細い腕で、足で、体で、色々なことをしていたね。
君が苦手とする細かい作業
それでも君は苦手な物があるのは嫌だから、そう言って何度も何度も繰り返して、出来なくても投げ出そうともしたけれど、最後には僕より上手に出来ていたね…
そんな君に聞いたことがあったね、
「なんで、君はそんなに頑張れるの?」
君は普通とは違うのに…どこからそんなやる気が出てくるのかな。
「んーまぁ、障がいがあるからって諦めるのは違うと思うし、それよりもそれで諦めるのだけはしたくないよね、それに、この世には色々なことがあるのに出来ないで死ぬのも勿体ないじゃん?それがさ苦手なことでも得意なことでも、出来るようになるのは楽しいからさ、」
あぁ、この考えがこの世に広まればどれほど平和な世界になるのであろうか。
差別かもしれないけど、日本人では珍しい考えだとも思ってしまった。
「それにさ、障がいがあるってだけじゃん?確かに他の人とは違うと思うよ。身体的な意味でもね、でも、挑戦できる環境をみんなが作ってくれるから、1人だったらきっとやらなかったと思う。でも、運動とか、芸術とか、見てる人も、勇気づけられたりするでしょ?それって誰でも出来るって思うんだよね」
「そうだね、君は凄いよ」
「それは、障がいを持っていてもここまでするからって意味?」
「んーん、障がいがあってもなくても君はきっと色々なことに挑戦したと思う。だから、凄いと思う。」
今、生きづらい世の中になって、なんでも差別だ。ジェンダーだって、うるさくて、理解があることは大切だけど、ここまで敏感になられると嫌になってくる世の中だけど…
そんな世の中に君のような人がいることがすごく嬉しくて、誇らしい。
君は繊細な花のようだけど、色んな可能性を秘めていて、それでも力強くて、比べる訳では無いけれど、僕の目には…
君がこの世で1番綺麗な花に見えるだろう
1年後君は何をしてるのかな…
いつも笑顔が素敵で、僕たちをよく笑わせてくれたね、
我儘もよく言っていたけど、それ以上にお手伝いもしてくれたね、
喧嘩もよくしてたね、それでママによく怒られてたね、
そんな君が今日結婚する
あんなに小さかったなのに…
ここまで綺麗に優しく育ってくれたことがすごく嬉しいよ。
小さかった君の成長がこれからも楽しみだね
ここまで元気に育ってくれてありがとう。
これから何があっても、彼と寄り添っていくんだよ…
君にどんな未来が待っていても、僕たち親はずっと君の味方だから…
ずっと笑っていね
父より
結婚式当日、病気で死んだ父からの手紙は、暖かくて、
「花嫁姿見て欲しかったなぁ」
きっと見てる。そうわかっても、もっと生きてて欲しかった…
ねぇ、幸せになるよ、1年後はもっと幸せでいられるように頑張るよ!
だから、ちゃんとみててね!
あなたはどんな子供だったの?
そう君に聞かれた瞬間時間が止まったかと思ったよ…
僕は子供の頃人と関わることを嫌って、ずっと一人でいて、大人も先生も親も友達も敵だった。
クラスの人達は僕のことを虐めてきて、
親は死んでしまって、
先生は見て見ぬふりして、
大人は誰も助けてくれなんてしなくて、
だから塞ぎ込んだのが子供時代だった…
そんなこと君に話せる訳もなくて、
「普通の子だったよ、」
その答えしか見つからなかった。
「普通の子ねぇ、あなたが〜?」
「逆に君はどんな子だったの?」
「私〜?ん〜なんでも口に出してよく喧嘩したり〜親にめっちゃ反抗したり悪い子だったかもw」
そう言って笑う君が何故かちょっと羨ましいと言う気持ちと君ばっかりという憎いという汚い感情が浮かんできた。
「君らしいねw」
「日常って考えたことある?」
彼女が急に聞いてきた…
「日常?なんで急に、」
日常
漢字で表せばたった2文字その言葉にどんな意味が込められているのか。
「時々さ、ふと思うんだ…」
「何を?」
彼女は空を見上げながらこう言った
「日常っていつか急に壊れたり、なくなったり、終わったりしちゃうのかなって…」
「あ〜、、いつか終わりは来るものかもね」
なんにでも終わりは来る
日常って2文字でも思い浮かぶ情景は人それぞれだろう…
僕らが描く日常は、誰かにとっては日常ではない…それが当たり前のようで当たり前じゃない。
物語にはいつか終わりが来る…
起承転結があって、最後には必ず幕を閉じるもの
「なくなっちゃったらどうなるんだろうね」
「そしたら、また新しい日常を作ろうよ」
私は黒が好き
ほんとに黒が好きなの?
だって何色にも染まらないんだもん!
他の色にはなれない
それに黒って大人っぽくてかっこいいじゃん
ただ単に背伸びしてるだけ…
本当に好きな色は?
私は本当は白が好き
だって色んな色に染まることが出来るんだもん、
大人っぽくなくていい、汚れちゃうかもしれない…
それでも私は白がいい
だって色は何色重なっても綺麗なんだから