12/21/2023, 10:10:27 PM
夜の大空に鳴り響くベルの音。
しんしんと雪が降り、辺りに白い花弁を散らしていく。
その中で聞こえてくるのは、子どもたちのはしゃぎ声。
若いカップルの楽しげな笑い声。
熟年夫婦の談笑する声。
あ、またベルの音が高らかに鳴り響いた。
きらびやかな町の中、私は大きな七面鳥とたっぷりのイチゴが乗ったホールケーキの箱を持って、弾む心持ちで歩いていった。
〜ベルの音〜
〜大空〜
12/19/2023, 10:23:56 AM
あなたのせいであたしはあたしじゃなくなったのよ。
前まではちょっとやそっとのことじゃ泣かなかったのに。
転んで擦りむいたくらいで「痛い、痛い」なんて喚かなかったのに。
あなたが優しいから。
それを知ってしまったから。
あなたがいなくなった穴は埋まらないのよ。
今でも、「嗚呼、痛い、痛い」って泣いているわよ。
あなたが愛した女が。
本当に、すぐどこかに消えちゃうんだから。
〜寂しさ〜
12/17/2023, 10:13:10 AM
「今日学校行く途中で転んじゃった」
「今回のテスト赤点取っちゃった」
「昨日風邪ひいちゃった」
どれもこれも、今となっては他愛のない話。
今日、いつも通り学校の屋上で、彼女から聞いた言葉。
「昨日の夜、親を□しちゃった」
彼女は笑っていた。
とても純粋に。
〜風邪〜
〜とりとめもない話〜
12/13/2023, 3:43:55 PM
すっからかんのあたしに、
熱烈な愛を。
真っ黒い感情ばかり詰め込んだ私には、
純白の愛を。
一般的な量じゃ満足出来ないワタシには、
虹色の愛を。
愛を、愛を、愛を。
沢山注いで。
満たして。
〜愛を注いで〜
12/13/2023, 9:17:38 AM
あったかい。
君を近くに感じられて、
とてもふわふわした気持ちになる。
どくん、どくんって、
心地よいりずむを刻んでいる。
〜心と心〜