9/29/2023, 2:13:58 PM
聞こえるのは、自分の呼吸音。
心臓の音。
後は、何もしない。
目の前には真っ白な空間。
目を閉じると真っ黒な空間。
再び目を開けると、真っ白。
よくよく見ると、部屋の中心に一本のペンがある。
よし決めた。
今日からこの部屋に自分の思いを綴っていく。
この部屋をうるさくしてみせる。
〜静寂に包まれた部屋〜
9/29/2023, 9:00:55 AM
「はい、今日は飴ちゃんね」
ヤンキーっぽい彼女は、別れ際にいつも私にお菓子をくれる。
彼女曰く、私は「唯一の友達」だと言う。
そんな関係だけど、理由は聞いた時がない。
と言うか、多分聞いても「はぁ?」とか言って払われるだろう。
ただ、そのお菓子と一緒に1枚の紙切れももらう。
(99……?昨日は100だったのに)
黒ペンで書かれた数字。
キョトンとしている私を置いて、彼女は「じゃ」と短く言って手を振った。
私も慌てて「またね」と返して、帰路についた。
〜別れ際に〜
9/28/2023, 8:39:33 AM
「ね、雨が明けたね」
「えぇ、そうね」
モダンな内装をした喫茶店。
控えめにジャズ音楽が流れている空間には、二人の男女の姿。
男はブラック、女はお冷。
二人とも窓の外をじっと見つめたまま、そう呟いた。
その後もずっと無言のまま、窓の外を見つめている。
お前らの恋人は、窓の外か。
――俺の惚れた女。
そいつが駄目なら戻ってこい。
俺の元でまた笑ってくれ。
〜通り雨〜
9/26/2023, 4:03:23 PM
真っ赤に染まる山々。
それに伴って、
隣でその風景を眺めている君のほっぺたも、
ほんのり赤く色づいていた。
〜秋🍁〜
9/25/2023, 9:25:38 PM
あの人の心の窓を開けてみた。
中身は空っぽだった。
あそこに座っている人の心の窓を開けてみた。
お金のことしか考えてなかった。
じゃあ、今自分の隣にいる人は……?
自分への愛で満ち溢れていた。
目には見えなくても、
ほわほわと暖かい雰囲気で分かるのだ。
〜形の無いもの〜
〜窓から見える景色〜