「はい、今日は飴ちゃんね」
ヤンキーっぽい彼女は、別れ際にいつも私にお菓子をくれる。
彼女曰く、私は「唯一の友達」だと言う。
そんな関係だけど、理由は聞いた時がない。
と言うか、多分聞いても「はぁ?」とか言って払われるだろう。
ただ、そのお菓子と一緒に1枚の紙切れももらう。
(99……?昨日は100だったのに)
黒ペンで書かれた数字。
キョトンとしている私を置いて、彼女は「じゃ」と短く言って手を振った。
私も慌てて「またね」と返して、帰路についた。
〜別れ際に〜
9/29/2023, 9:00:55 AM