日にちが経つにつれて、
一枚一枚剥がれ落ちてゆくカレンダー。
ともに出会い、ともに別れの時が来る。
植物も動物も、身の回りのものもそう。
いつかは別れの日が来る。
そして、新たな出会いがある。
〜カレンダー〜
ドーナツの輪みたいに、ぽっかりと空いた胸。
私は先日、愛する人を失った。
信じられなかった。
あんなに明るくて、天真爛漫な彼女が。
もう何も考えられなかった。
大きな存在を失ったせいで、自分の中にも大きな穴ができてしまった。
この穴を埋めることができる人は、誰もいない。
あの彼女しかいないんだ。
〜喪失感〜
あなたを見ていると、
胸の鼓動が収まらないのです。
ドキドキバクバクとうるさいくらいに。
あなたを見かけたのは小学生の時。
こんな根暗な私にも優しく温かく接してくれました。
汚物に塗れている私を軽蔑することも無く、
むしろ「大丈夫?」と声をかけてくれました。
その時のあなたは王子様みたいでした。
嬉しい、嬉しい。
あの時も心臓が暴走していたのを覚えています。
そういえば、あなたはまだお付き合いしている女性がいないですよね?
では、私が参りますわ。
見つけたんですもの。
世界でたった一つの輝かしいあなたを。
逃がしません。
絶対逃がしてなるものですか……
〜胸の鼓動〜
〜世界に一つだけ〜
ふわりと高く跳ね上がり、
くるりと一回転。
トッ、トッ、トッと軽く前に進んでから、
また回る。
あたし、ほんと舞い上がりすぎだと思う。
自分が大好きなケーキ屋さんで、新作ができたと聞いて。
あたしは思わず、踊るようにステップを踏んだ。
もちろん、一人で。
でも学校の帰り道だったから、絶対人に見られてただろうな……
〜踊るように〜
……もうそんな時間なのね。
それじゃあ、私はこれでバイバイね。
大丈夫よ。あなたが望めば、私はいつだって現れる。
ただ今は、ちょっとしたお別れよ。
だから、どうか頑張ってね。
私は見ている。あなたのこれからの行動を。
夢の中で。
〜時を告げる〜