頑張って生きる一般人さん。

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8/31/2023, 9:41:22 PM

羨ましかった。

完璧な君が。

僕なんか、凡人中の凡人なのに。

取り柄なんて、なんも見つからないよ。

だから、羨ましかった。

みんなから囲まれる君が。

……だから、僕は君を――

〜不完全な僕〜

8/31/2023, 8:40:24 AM

シトラス。
フローラル。
オリエンタル。

私が惑わしてきた香り。

私を惑わしてきた香り。

「あなたと一緒がいいから、私も買ってみたの」

「○○のために、自分もこの香水を買ったんだ」

そこに愛情なんてない。

全てはお金目当て。

そんな目的をもくらませる、刺激的な香りがもっと欲しかった。

私だけを見つめてくれるような香りが、本当は欲しかった。

〜香水〜

8/29/2023, 3:01:32 PM

行動で示して欲しかった。

言葉で愛を伝えられたって、私には聞こえないんだから。

他の女性とは違うんだから。

……私は、私はもっとあなたと沢山触れ合いたかった。

手を繋いだり、ハグしたり。

さらに先のことだって。

……私が期待しすぎたのかな。

ごめんね。

別れたい、なんて言葉求めてなかった。

そんなこと言うくらいなら、

今すぐにでも泣き出しそうな私のもとへ駆けつけて、抱きしめてほしいよ。

〜言葉はいらない、ただ・・・〜

8/28/2023, 10:42:38 AM

君だけが大雨の世界にいたんだ。
本当に、君だけが。
すっぽりと切り抜かれたように。
僕は快晴の青空が広がっている世界。
この時、僕は初めて『雨女』というものを見た気がする。
あまりにもずぶ濡れだから、思わず声をかけた。
「あの、折りたたみ傘ありますけど」
だけど彼女は無言だった。
前髪が長く、表情が隠れている。
すると彼女は踵を返し、ゆっくりと歩き出し、どこかへ行ってしまった。

僕はずっと不思議に思いながら、家でボケっと過ごしていた。
そんな時、ふとチャイムが鳴り響いた。
慌てて立ち上がり、玄関の方へ向かう。
ドアを開くと、そこにはさっき見かけた女の人がいた。
それも雨が降っていない状態で。
「あれ、傘は――」
「……いい」
「へ?」
「いらない。私が欲しいのは、」
か細い声で呟くと、彼女はギュッと僕を抱きしめてきた。
そして上目遣いでこっちを見つめてきた。
澄んだ空のような綺麗な瞳が、じっとりと濡れた髪の間から現れる。
「私が欲しいのは、あなたのような『晴れ男』なの!」
……え。
えぇー!?

……これがとある『晴れ男』と『雨女』の衝撃的な出会いである。

〜雨に佇む〜
〜突然の君の訪問。〜

8/26/2023, 1:23:26 PM

新品の日記帳。

淡いブルーのギンガムチェック柄のやつ。

これは、アタシの姉から買ってもらったものだ。

アタシの18歳の誕生日プレゼント。

日々の生活で日記をつけることなんて、ない。

せいぜい言えば、夏休みの時くらい。

……せっかく貰ったんだし、つけてみようかな。

アタシなりに。

早速誰もいない二階の部屋に行って、

お気に入りのシャーペン持って、

いざ紙へ。

〜私の日記帳〜

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