頑張って生きる一般人さん。

Open App
5/19/2023, 9:56:50 PM

「じゃあな」

いつものように冷静で、淡々とした声で告げる彼。

「うん、またね」

いつもよりもちょっぴり寂しさが混じってしまう私。

幼なじみである彼から言われた、唐突の引越し。

場所は、今いる辺鄙な田舎なんかじゃなくて、建物がいっぱいの都会の方。

簡単に会える距離では無い。

……今日は最後の日なのに。

「大好きだよ」って、彼に言えなかった。

〜突然の別れ〜

5/18/2023, 4:08:36 PM

胸の奥がキュンキュンして甘酸っぱくて、でも、ちょっとほろ苦くて……

The青春!って感じの恋をしてみたい!

いやまぁ、恋してるにはしてるんだけど……

もうほんっと苦い!苦すぎる!!

気になってるあの子は、いっつも素っ気ない態度してるし、

だから私も、トゲのあるような言葉になるし……

こう、二人の距離が全然いい感じに縮まらない。

あーもう!
早く私をあなただけのものにしてよ!!

〜恋物語〜

5/17/2023, 4:09:01 PM

辺りが静まり返った真夜中。

私は違う自分へと、姿を変える。

『優等生』から『ネトゲ女』へ。

真の姿は後者の方。

勉強なんて大っ嫌いだ。

偉い子ぶるのも疲れに疲れる。

束縛されて生きる人生なんて楽しくないから、私は逃げることを選ぶ。

いわゆる、現実逃避。

今日も夜な夜なこっそりと画面越しの空間へ入ってゆくんだ。

〜真夜中〜

5/16/2023, 4:28:56 PM

「愛?そんなもの、とうの昔に置いてきてしまったよ」

 一人の魔女が薄らと目を細めて言う。対面に座っていた客人は驚いたように目を見開いたが、すぐにもとの顔に戻った。

「いやいや……北の魔女さん、あなたは愛にまつわる魔法が得意だったのでは?」
「あー……はいはい、確かにそうだったね。でも、今は違うんだよ。愛はそんなに万能なものじゃないって、気づいたから」

 魔女自らが一から作ったブレンドティーをほんの少し啜る。それから視線を逸らして、ほぅと小さくため息をついた。理由は……聞かない方がいいだろう。直感でそう感じた。

「そう……ですか。では、僕の恋は……」
「あー、他のとこでやってちょうだいな。ワタシはもう、何にも分からなくなってしまったから。愛なんて、知らないんだから」

〜愛があれば何でもできる?〜

5/15/2023, 4:07:07 PM

どうしてあの時、私は言えなかったのだろう。

「待って」の一言を。

せっかく大好きな人と放課後一緒になれたのに……

二人っきりになれたっていうのに。

もっと一緒にいたかった。

ずっとその人と笑って話したかったのに。

「ばいばい」なんて、したくなかった。

「好きです」って、伝えたかった。

……なんで言えなかったんだろう。

そんな自分が嫌になった。

〜後悔〜

Next