わたしは、絶対あんたを守り抜いてみせる。
みんなから何を言われようと、
周りから冷ややかな目で見られようと、
全員から精神的・肉体的苦痛を与えられても、
……わたしは、あんたと一緒に生きる。
だって、大切な親友なんだもん。
あんたが私を救ってくれたんだから、
今度は私の番。
たとえその行動が、あんたにとって正しくなかったとしても、
わたしは絶対守る。
連れ回してやるんだから。
〜たとえ間違いだったとしても〜
きらり。
一粒の雫が小波にもまれて消えた。
夜空の星が瞬いて、私を慰めてくれているような気がする。
それでも、まだ止まってくれない。
とめどなく零れるそれは、まるで海を作ってしまうんじゃないかってくらい、ボロボロ、ボロボロと溢れ出してくる。
その海に溺れてしまいそうな気分。
何でこんなになってるか、理由は聞かないで欲しい。
波の打ち寄せる音と、生ぬるい風に乗って、私の嗚咽はどこかに届くのでしょうか。
〜雫〜
キミがいればあとはもう何もいらない。
……なんて、ありきたりなセリフかな。
〜何もいらない〜
あなたが、私と結ばれているか見てみたい。
小学校の時、彼が学校で飼っている兎のお世話をしている姿に、一目惚れしてしまった。
普段は冷静沈着で無口で、話しかけられても「あぁ」とか「うん」とか素っ気ない態度で返される。
でも、あの時ばかりは違った。
彼の周りに集まってくる兎を見て、優しく微笑んでいたんだ。背中を撫でてあげながら、すごく幸せそうな顔をしていたんだ。
月日は流れ、私は絶賛片思い中の高校生になった。
彼も一緒の学校で、ラッキーなことに一緒のクラス。
相変わらず無愛想だが、小学校と比べてちょっぴり変わったところがある。
……まぁそれは、私だけの秘密なんだけどね。
だから、もしも未来を見れるなら、あなたの将来を見てみたいな。
〜もしも未来を見れるなら〜
ぽたっ、
無色の私の心の世界に、赤色のインクが落とされる。
それと同調して、私も怒る。
ぽたっ、
今度は青色のインク。
赤ではなくなって、紫へと変わる。
それと同調して、私も怒りと悲しみでこんがらがった気持ちになる。
なんにもない、透明な私の心は、自分の意思で感情を表すことが出来なくなった。
周りの人間に流されて顔や気持ちをコロコロ変える、ただの人形に成り果ててしまったのだ。
〜無色の世界〜