頑張って生きる一般人さん。

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4/21/2023, 3:11:42 PM

きらり。

一粒の雫が小波にもまれて消えた。

夜空の星が瞬いて、私を慰めてくれているような気がする。

それでも、まだ止まってくれない。

とめどなく零れるそれは、まるで海を作ってしまうんじゃないかってくらい、ボロボロ、ボロボロと溢れ出してくる。

その海に溺れてしまいそうな気分。

何でこんなになってるか、理由は聞かないで欲しい。

波の打ち寄せる音と、生ぬるい風に乗って、私の嗚咽はどこかに届くのでしょうか。

〜雫〜

4/20/2023, 9:18:34 PM

キミがいればあとはもう何もいらない。

……なんて、ありきたりなセリフかな。

〜何もいらない〜

4/19/2023, 3:56:12 PM

あなたが、私と結ばれているか見てみたい。

小学校の時、彼が学校で飼っている兎のお世話をしている姿に、一目惚れしてしまった。

普段は冷静沈着で無口で、話しかけられても「あぁ」とか「うん」とか素っ気ない態度で返される。

でも、あの時ばかりは違った。

彼の周りに集まってくる兎を見て、優しく微笑んでいたんだ。背中を撫でてあげながら、すごく幸せそうな顔をしていたんだ。

月日は流れ、私は絶賛片思い中の高校生になった。

彼も一緒の学校で、ラッキーなことに一緒のクラス。

相変わらず無愛想だが、小学校と比べてちょっぴり変わったところがある。

……まぁそれは、私だけの秘密なんだけどね。

だから、もしも未来を見れるなら、あなたの将来を見てみたいな。

〜もしも未来を見れるなら〜

4/18/2023, 3:27:28 PM

ぽたっ、

無色の私の心の世界に、赤色のインクが落とされる。

それと同調して、私も怒る。

ぽたっ、

今度は青色のインク。

赤ではなくなって、紫へと変わる。

それと同調して、私も怒りと悲しみでこんがらがった気持ちになる。



なんにもない、透明な私の心は、自分の意思で感情を表すことが出来なくなった。
周りの人間に流されて顔や気持ちをコロコロ変える、ただの人形に成り果ててしまったのだ。

〜無色の世界〜

4/17/2023, 8:57:30 PM

「もう長くはもたないって――」

小耳に挟んだ言葉が、脳内で反響する。

手を尽くされた。

やれるだけのことは全てやった。

でも、ダメなものはダメなんだって。

また改めて知った。


窓の先に見える、満開の桜の木。

だが、いつあれが散るのかなんて、分からない。

雨が降ったり、風が吹いたりして、もう無くなってるかもしれない。

……まぁ、それは、自分にも当てはまることなんだけどね。

〜桜散る〜

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