頑張って生きる一般人さん。

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4/2/2023, 2:57:24 PM

大切なものは、人それぞれ。

ある人からもらったプレゼントとか、
愛するペットとか。
自分の命とか、
懸命に働いて稼いだお金とか。

たくさんの理由があって、それが大切になっている。

だからそれを、馬鹿にしたり貶したりするのは良くないと思うなぁ。
そういう方にも、何かしら奥に眠っていると思うから。

〜大切なもの〜

4/1/2023, 10:01:53 PM

「お前が、好きだ」

 放課後、幼なじみの莉瑠に告白した。場所は体育館裏。告白するにはベタな場所だ。熱の篭った告白を受け、彼女はびっくりしたような、キョトンとしたような瞳で見つめてきた。

「ほん、とう?」
「あぁ」

 なーんちゃって。今日はエイプリルフール。……まぁ確かに、莉瑠のことは好きだが。相手の気持ちが上手く汲み取れないせいで、気持ちを伝えるのに億劫になっている自分がいた。とても情けないと思っている。早いうちにネタバレしちゃおう。

「なーんちゃっ……」
「知ってる?エイプリルフールって、嘘ついてもいいの午前中までなんだよ。午後からは嘘のネタばらし」
「へっ」

 変に裏返った声が出る。その事実を知った途端、一気に顔に熱が集まっていくのを感じた。それを見た幼なじみは大笑い。ゲラゲラと声を上げて、ひっきりなしに笑う。やがて収まったのか、俺の目を真っ直ぐに見据えて、言った。

「いいよ。私も、好きだから」

 いつもは強気な彼女が見せる、恥じらいの姿に思わず胸が鳴った。嘘の告白は、本当になってしまったのだ。

〜エイプリルフール〜

3/31/2023, 3:38:48 PM

「今日は、ありがとね」

 放課後の屋上、あなたは私の方を見ないで呟く。校庭では、風に乗せられて巨大な桜の木がさわさわと揺れている。彼女はまた言葉を紡いだ。

「あなたが私を救ってくれなきゃ、自分は死んでたんだろうなって。どこにも居場所がなくて」

 長い黒髪を揺らめかして、今度ははっきりとした声が聞こえてくる。私は何も言わないまま俯いた。あなたがいじめられていたのは、前から知っていたことなのに。
 あの頃は枯葉だった。かなりの時間がかかってしまった。血が出そうなくらい強く、唇を噛み締める。ぽかぽかとした春の陽気なんか、ちっとも心地よくなかった。

「――だから、あなたには幸せになって欲しい。こんな私を救ってくれた、大切な人なんだから」

 いつの間にか彼女は振り向いていた。その顔は微笑んでいる。頬を桜色に染めて、日光みたいに暖かく微笑んでいる。今伝えるべきなんだろうか。私の想いを。私だって、あなたは大切な人だ。友人とか、親友とか、そんなんじゃない。

「幸せ……、じゃあ」

 私と、付き合ってください。恋人として、ずっとあなたのそばにいたい。それが、私にとっての幸せだから。

 素直に伝えた、伝えてしまった。彼女はだんだんと林檎色に染まる。瞳がキラキラと輝いているように見えたのは、多分、私が勝手にフィルターをかけてしまったからだろう。前に差し伸べた手はするりとかわされた。落胆したのは一瞬。私は彼女からギュッと抱きしめられた。「いいよ。私も」って、耳元で聞こえた時は、どんなことにも代え難い幸せがそこにはあった。

〜幸せに〜

3/30/2023, 3:02:59 PM

何気ないふりをして、一番頑張っているのはあなただ。
何気ないふりをして、一番耐えているのはあなただ。

今日も、どこから湧き出てるか分からない不安に押し潰されそうになる。

呼吸しているだけで偉い、
生きているだけで偉い、

そう誰かに慰めてもらいたい。

〜何気ないふり〜

3/29/2023, 2:49:22 PM

どんな形でも、
自分たちが「ハッピーエンド」って思っているなら、
それでいいと思う。

顔も知らない光る画面上で会った人に罵られても、
身近にいる人達に馬鹿にされても、
「ハッピーエンド」って決めたのなら、
それでいいと思う。

……だけど、
そこが終着点じゃなかったら面白い。
今までを超えた真の極上へ突き進むのか、今までのは嘘で真の極下へ急降下するのか。



そんな様子を見ている僕。
これが、僕にとってのハッピーエンド。
やっとの思いで掴み取った、ハッピーエンド。

〜ハッピーエンド〜

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