広大なお花畑。
どこからか吹いてくるやわらかい風。
一面真っ青な空。
みんなを照らす日光。
その中に、たった一人、ぽつんと立っている。
色とりどりに咲き誇っている花々は、
たくさんの瞳を持っているようなものだ。
一輪一輪に見蕩れ、
やがて取り込まれ、
私に安らぎを与える。
――今日は……にもってこいの日、舞台。
人生に疲れた私は、たくさんの安らかな瞳に囲まれ、
この風景に合うような鳥に今、なる。
〜安らかな瞳〜
あなたと
ずっと隣で
笑っていたい
温もりを感じていたい
人生を共に歩んでいきたい
どんなに苦しいことがあっても
あなたとなら大丈夫な気がするから
それからたとえ世界が滅びる時が来ようとも
わたしはあなたを一人にしない、ずっと掴んで離さない
だからどうかあなたも私のことを放さないで
……あなたなら、大丈夫でしょう?
どんなに苦しいことがあっても
一緒に人生を歩んでいくわ
温もりを与えてあげる
笑いかけるよ
ずっと隣で
わたしが
〜ずっと隣で〜
どうしてあたしはこの世界に生まれてきたんだろう。
そもそも、『あたし』ってなんなんだろう。
自分の意思で動いているのか、
見えない誰かの手で遊ばれて、操られているのか、
全く分からない。
死んだ後はどうなる、生き返った後は何になる?
天国、地獄、人間、動物?
あーダメだ。上手く考えられない。
自分について、もっと知りたい。
自分のことを一番詳しく知っているのは、まさしく自分自身なんだろうけど。
案外、分からないことだらけで、ちっとも詳しくなんかないんだ。
〜もっと知りたい〜
朝、目が覚める。
見慣れた景色が広がっている。
周りに流されても、羨ましさで嫉妬しても、
何とか自分は生きる。
必死になって、もがきながら。
日中を過ごす。
夜、目を閉じる。
真っ暗な景色が広がっている。
そしてまた自分は、目を覚ます――
平凡だけど、そんなことが当たり前にできるって、幸せだと思う。
〜平穏な日常〜
私ね、君にだから話してみようと思う。
今のこの世界って、平和だと思う?
……私は、そんなことないと思う。
だけど、そもそも、平和ってなんなんだろうね。
笑って楽しく過ごせていること?いつも通り、平凡な一日が過ぎていくこと?
……やっぱり、馬鹿な私には、さっぱりだな。
でもね、私、これは大切だって思うの。
愛。
誰かを愛すること、誰かに愛されること、どっちも十分になきゃ、真の平和なんて生み出せないって考えてる。
どっちかが強いと、自分も相手も苦しくなって辛くなるような気がする。
――愛って偉大だよね。
私自身は、今日も小さな平和を保っているよ。
こうして君と一緒に話せているからね。
〜愛と平和〜