あなたは、太陽のように輝かしい瞳を持っている。
そこから感じるのは『揺るぎない信念』。
みんなの笑顔を守るためなら、なんて、あなたは言ったっけ。
吸い込まれるような、あの透明感のある瞳が、
そんな中で、ふつふつと湧いて出ている炎のような感情が、
みんなをどんどん虜にしていく。
あなた無しじゃ、みんな生きられなくなる。
だからどうか、永遠に、その思いを滾らせていて。
〜太陽のような〜
ねぇ、そこのあなた、記憶を消したくはない?
……何とぼけた顔してるのよ、そこのあなたよ、
あーなーた。
え、なんでそんなこと聞くかって?
あなた、非常に疲れた顔をしているからよ。
それも、人間関係で。
私なら、そんなあなたの悩み、解決することが出来るわ。
……え、嘘っぽいって?
まぁ、確かに急にそんなこと言われたら信じないのも当然よね。
じゃあ、名刺だけ渡しておくわ。
辛くなったら、苦しくなったら、リセットしたくなったら、またこの路地裏へおいで。
いつでも待っているから。
ちなみに、私が消せる記憶はただ一つだから。
あれもこれも欲張らないようにね。
〜0からの〜
同情なんていらない。
一人になろうが。
他の人の後を追って歩こうが。
空気扱いされようが。
自分はそんな人間なんだ。
……だから、そんな目で見ないで欲しい。
自分の悩みは自分で抱えて、どんどんどんどん重くしていく方がいい。
自分だけのことだって、孤独になって、寂しくもなるけど、同時に優越感に浸れる。
自分でも何言ってるのか分からなくなってきたわ。
まぁとりあえず。
――一番苦しんでいるのは、自分なんだよってことは分かって欲しい。
〜同情〜
私だって、昔までは綺麗で鮮やかな新緑の葉っぱだったのよ?
もうたっくさんのお友達が周りにいたんだから。
あの頃は、毎日がキラキラ輝いていた。
お友達と色んなお喋りをしたり、この公園で遊んでいる子どもたちを見たりするのが、とても楽しかった。見てるこっちが、パワーもらっちゃうくらい。
……でも、今となってはもう誰もいない。
遊具もボロボロに錆びてしまった。
それに、大好きなお友達もたっくさん減っちゃったわ。
風に乗って、色んな場所に飛ばされてしまった。
私自身も、歳をとってしまった。
緑色の葉っぱから、ガサガサ肌の乾燥した茶色い葉っぱに。
あっ。
突然、強い風が吹いてきて、体が宙に浮いた。
お友達がだんだん遠くに離れていく。
突然の別れに手も振れない。
私は今、どこに飛ばされてしまうの?
そんな不安で、胸がいっぱいになった。
〜枯葉〜
ばいばい、今日の弱かったあたし。
明日は強くなってるといいな。
今日にさよなら。
また明日。
〜今日にさよなら〜