「私も、先生みたいになれますかね……?」
「大丈夫、あなたなら大丈夫よ」
誰だって、最初は初心者だから。
はじめから、上手な人なんていないから。
安心していいのよ。
大丈夫。
あなたならできる。
「××ちゃんって、いつも笑ってるよね」
笑ってるわけ無いじゃん。
泣きたいことも、たくさんあったよ。
でも、笑顔がいいの。
私が笑ってれば、みんなも幸せだから。
自分のおかげで誰かが笑ってくれると、嬉しいだろうから。
私は笑ってるよ。
顔だけね。
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「おねえちゃん、ありがとう!」
「私も、あなたが笑顔になってくれて嬉しいわ」
あの頃から、決めたんだ。
人を、笑顔にするって。
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「だからって、自分は笑ってなくていいの?」
そんな事、初めて言われた。
考えたこともなかった。
「きっとそのお姉さんは、××にも笑っててほしいと思うよ」
「あぁもう!! 何度言えばわかるわけ!?」
学校でのストレス解消のために、弟にあたる。
姉として最低だけど。
それが楽しくてたまらない。
ちなみに主の誰にも言えないことは中途半端な宝石オタクということです(笑)
何代か前の『魔法使いプリキュア』でハマりました、主はその世代です(笑)
あとコンビニで万引きしたことかな
次の日同級生にバレそうになってめっちゃ焦った
時計は動く。
今日も時間が流れてる。
今日も誰かが時間のせいで苦しんでるかもしれないのに。
時計は変わらず針を進める。
ほら、今だって。
『時間』という概念のせいで恥をかいた。
時間なんて概念、消えればいいのに。
一瞬にも『刹那』なんて名前があるのに。
私の今までの時間はなんて名前をつければいいのだろう。
「行ってきまーす!」
親にそう言い、私はドアを開けた。
刹那、風が隣を吹き抜ける。
私の目の前には雪景色が広がっていた。
あいにく、手袋を準備する時間はない。
溢れる思いを押し殺しながら、私は学校へ向かう。
……もう我慢できない。
「雪だー! って冷た! でもすごい! ふわふわしてるよ!」