好きという感情は簡単に生まれるけれど
なかなか大好きという感情はなかなか生まれない
あっ…私この人好きだなぁってなって
それが大好きに変わった時
どうすればいいのか分からなくなる
大好きなあの子から嫌われるのが怖くて
離れたくなる
けれどあの子ともっとお話したくて
悩んで悩んで最終的にもっとお話をする選択をした
今はこの選択に後悔はない
大好きな貴方へ
もう少しだけでも長く側にいて
桜吹き
体育館で一人一人名前が呼ばれ
新しい顔ぶれと共に教室に入り
辺りを見渡す
心のざわめき
不安と同時に
胸の高鳴り
期待に満ち
これからの学校生活に思いを馳せる
体育の授業中
君を探して眺めていたら
見すぎだと友達に言われた
体育の時はメガネを外していて人の判断がつきにくかったけれど
君の姿ははっきりわかったよ
もう君の体育着姿が見れないのが残念だな
産まれた瞬間
私達は皆無垢であり皆透明で不安定な器を持っている
成長する過程で様々な人や環境によりそれは色付き始め、だんだんと定まってくるようになる
自分と同じ色や形の器を持つ人はおらず
それぞれが特別である
完全なる器になる時は死ぬ時であり
生きているうちは形が定まってくるとはいえ
どんなものにでもなれる
好きになった相手の器が透明に近いものであった時
私は自分の色で染め上げたいと思う
今まで出会ってきた人達で色付かなかった部分を
私色で埋めつくしたい
そうすればきっとあの人は自分のものだけになる、と
たまに自分を見て性格悪いかななんて考えてしまうけれど、やっぱり私でいっぱいになって欲しいなんで我儘かな
ずっとこう考えていたけれどいつの間にか染められてたのは私の方だったみたいだね
街中で空を見上げる
晴れていても星は見えない
実家は田舎の方で夜は星の光が輝いて見えたのに
都市部は田舎よりも街は明るく車の音も人の声もする
人を感じるはずなのに
孤独を感じてしまうのは何故だろう
耳をすますと聞こえてくる虫や鳥の鳴き声
風で揺れる葉の音
1人を感じるのにどこか来る安心感
久しぶりに故郷に帰ろうか
私を眺めてくれた星たちの姿を見に