今願いが1つ叶うのなら私は何を願うだろうか
ずっと過去に戻りたいと思っているけれど
それは本当に叶えたい願いなのかと聞かれると戸惑う
高校の頃に戻りたいと願って高校生になった時
多分私は中学の頃に戻りたいと思うだろう
中学の頃に戻りたいと願って中学生になった時
多分私は小学の頃に戻りたいと思うだろう
過去は良いように解釈し美化する
辛かった思い出さえも美化する
それはきっと今の生活が幸せだからなのか、それとも今の生活が不幸せだからこそ過去を美化し縋るのか
あの時のテストでいい点を取りたかった
もっと勉強しておけばよかった
好きな人に告白しておけばよかった
あの頃の方が幸せだった
過去に戻りたい理由は人それぞれ違うだろうが
私は今出会ってきた人と違う人と出会った時、どう未来が変わるのか見てみたいと思った
良い方向と悪い方向どう転ぶのか
今過去に戻ったら
きっと未来は変わる
言葉一つで運命は変わる
もし多数ある運命のひとつを掴んできた今いる世界が1番最高なものだったら、過去に戻ったら最悪な世界にしか進まない
そう思うとなかなか過去に戻りたいとは願えない
私の願いは一つだけ
大事な人の願いが叶いますように
嗚呼、結局私は袖を濡らしてしまうのね
枕を濡らすあの人のように
こうも悩んでしまうのは私の悪い性なのかしら
貴方と白いダリアを見たいなんて我儘ね
雑木林の奥地
学校にあるあまり使われない教室
家の中の机の下
友達と私だけの秘密の場所
私だけしか知らない特別な場所
誰にも教えたくない1人でいられる場所
その場所に呼べる人はいつか来るのかしら
いつか現れるといいな
ららら〜
夜の月を見ながら鼻歌を歌う
綺麗な半月
私は自分の決断に後悔はない
いい人はきっと見つかるから
君は私にいい人が出来たら応援してね
私も応援するから
舞う桜の花びら
鳥たちの囀る音
別れを告げる者共の涙の声
出会いに歓喜する者共の笑い声
風に乗って運ばれる
春の風物詩