吐く息が白くなり、着込む服の枚数が増える
人肌が恋しい
"寂しい"と彼に送ったら
彼は会いに行くよと答えてくれた
いつも彼は私のわがままを聞いてくれる
頼ってばっかじゃいけないと分かっているけど
ついつい頼ってしまう
いつか面倒くさがれて、捨てられちゃうかもなぁなんて考えがたまによぎって自立しようとするけれど、なかなか自立できないものである
色々考えていると着いたよと連絡が来た
ドアを開けて彼を迎える
彼の顔を見ただけで部屋の温度が上がった気がする
熱い抱擁を交し軽い接吻をする
私の頬に添えられた彼の手から伝う微熱は
カイロやコタツよりも暖かく感じ、私を満たした
この熱に溺れていたい
太陽の下で太陽にも負けないほど
眩しい笑顔を僕にに向けてくれる貴方へ
これからもその笑顔を僕に見せてくれますか
セーターを編んで彼にプレゼントしてみたいなぁとは思うけれど、不器用だから綺麗に編めなない
多分上手くいかなくても
彼なら自分の為に編んでくれたその気持ちが嬉しいと
言って喜んでくれるってわかっているけど
渡すんだったらやっぱり綺麗に編めたものを渡したい
ちゃんと服として着れるような完成度にしたい
私が編んだ服を着て、笑ってる彼の顔が見たい
きっと可愛いんだろうなぁ
あぁ…もっと器用だったらなぁと何度思ったことか
でもまぁ練習すればいつかきっと完成出来るはず
もし完成して渡したら着てくれるかなぁ
落ちてゆく
もう這い上がれないほど深く
貴方という沼に落ちる
私という沼に貴方も落ちているのでしょうか
もし落ちていたら
私は貴方が沼から出られないように蓋をしたい
もっと深く底まで落ちておいで
この沼から抜け出したくないとそう貴方に思わせたい
もっと深く私を愛して
もう私は沼から抜け出せない
抜け出そうとも思わないし抜け出す未来も見えない
貴方を知れば知るほど
貴方の沼に深く深くおちてゆく
もう出会ってなかった頃の私には戻れない
貴方に落ちてゆく乙女である
ちゃんと責任を取って欲しい
貴方と良い夫婦になれますように
星に願いを込めて