その日は嫌なことがあって俯いてとぼとぼ帰っていた
小石が目の前にあったら蹴り飛ばし
前から人が来ても避けずに歩いた
完全に八つ当たりだった
この嫌な気持ちを早くどこかへやりたかった
カーカーとカラスの鳴き声がした
上を見ると燃えるような空が目の前に広がっていて
真っ黒のカラスが燃える夕日に向かって飛んでいた
少し風が吹いた
哀愁を誘うようなそんな雰囲気を感じた
たった1羽で広大な空を飛んでいるカラス
炎のような空
少々の風
僕の心の冷たさを溶かすのに充分な景色だった
僕は夕日に背中を押され前を向いて駆け足で帰った
鏡の前に立って
私は今日も可愛いと自信を持つ
皆が私の事を可愛くないと思ったとしても
私は私の事を可愛いと思ってる
本気で心の底から私の事を可愛いって思える人に
いつか必ず出会えると信じてる
私をお姫様で居させてくれる王子様
見た目だけじゃなくて中身も見てくれる素敵な人
見た目は親からもらった大切なもの
お金をかけたら変えられるけれどあまり変えたくない
けど中身はいくらでも変えられる
素敵な人と出会えるためには
まず中身から変えなきゃね
自分磨き頑張るぞ!!!
眠りにつく前に
そっと貴方と口付けを交わそう
必ず明日が来るとは限らないこの世
たとえ今日が最後だったとして
貴方に愛しているよと伝えないまま終わりを迎えたら
自分はずっと後悔する
もっと伝えれば良かったと
だから僕は毎晩貴方に愛を伝える
言葉を言う
貴方の耳に残るように
貴方の顔を見つめる
貴方の目に残るように
口付けを交わす
貴方の体に僕が刻み込まれるように
いつ最後が来てもいいように
永遠に貴方と愛を誓い会いたい
永遠なんてあまり信じていないけれど
貴方になら永遠に想いを託せる気がする
理想郷に行きたいとは思うけれど
そこで過ごしたいとは思わない
理想が全て揃ってる世界
全てが順調に進む世界
ずっといい事が続くなんてつまらない
人生は山あり谷あり
いい事ばかりが起こる世の中じゃないから
自分でチャンスを掴んだり
挫けそうになった所を友達に助けて貰ったり
ずっと同じ良い状態が続く理想郷より
今いる世界の方を楽しみたい