「目が覚めるまでに」
子供の頃、大好きだったサーカス。
目の前で始まる、現実では有り得ないような
ことが起こってるのだ。
それを見ると、僕だって人を喜ばせたい。
そんな想いで夢となった道化師。
人に見られる前のサーカス。
人には見えない闇がいっぱい、笑
びっくりしちゃったんだ、
人を喜ばせる側の道化師が失敗して、
「死んだんだ。」
妙に現実的で、ぐちゃっとする嫌な音が
脳裏によぎって気持ち悪い。
それなのに周りは見て見ぬフリ。
あんなに現実じゃない、きっとここだけは
異世界で、何でも有り得るんだ!
なんて、思っていたのに。
現実すぎるのだもの。
こんなの子供に見せちゃいけない。
一瞬でそういう思考になった。
ならどうする?
子供が"目が覚めるまでに"
道化師らしく夢を見せてやろう。
何?道化師らしくない?
道化師の前に人間なんだから醜いよ、笑
僕と同じでドン底に落とされてしまえばいい。
僕が感じたあの醜さ、道ずれにしてやりたい。
君たちの"目が覚めるまでに"、
パレードでも開いてあげよっかな!
「病室」
出たくない。
ここに居たらみんな私を見てくれる。
みんな私を気にかけてくれる。
優しくしてくれて、何でもしてくれる。
これが本当に私の人生?と、疑う程には。
これが幸せなのに何故自ら手放さないといけない?
鉄の匂いや消毒の匂いが充満するこの"病室"で、
退院なんてしなくていい。
なら、ここに居れる理由を作ればいい。
はぁーっ!どうしちゃおっかな!
リスカ?OD?他の患者の子に暴力でもしようか!
これから楽しくなるぞ~!!
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あの子、また酷くなってる。
一体どんな幻覚を見てるのか...
そもそも、ここが何処か理解をしていないのか。
普通の病院?ここは"精神病院"だっての。
あの子は元々、病気を患ってる。
そんなんにも気づかず、本当哀れ。
"ミュンヒハウゼン症候群"ってね。
あの子の病名。本当、可哀想な子。
「明日、もし晴れたら」
明日は雨だって。
99%ってね、笑
保険なんか掛けちゃって、
どーせ絶対なんかないから〜ってさ。
笑っちゃうね。
でも確率的には雨降りやすいよ〜くらいでしょ?
そんなん思ってるから雨が降るんだよ。
多分この天候だったら雨が降る。
そんな天気だって気分屋なんだから変わるでしょうに、
そんな心意気だから雨降るんだよね〜、
明日は絶対晴れる!くらいで行かないと...
あ、雨とか曇りが好きな人は別ね?
でも明日は君とお出かけだからさ、
明日は絶対晴れる!って思うけど、
「"明日、もし晴れたら"お出かけしませんか?」
「だから、一人でいたい。」
邪魔されるのが嫌い。
分かってるフリされるのが嫌い。
そうして、突き放してきた人物が居る。
正直、話すのは好きだし聞くのも好き。
人だって好き。
それでも、一人でいたい時もある。
そんなわがままで突き放してきた訳だし。
そのときは、感情が昂ってしまっただけ。
本当はそんなこと思っていない。
そんなこと言っても、そのときの傷は消えないものだ。
もう遅い、あとの祭り状態だ。
そんな経験が何度かあった。
今度こそは、次はちゃんとしよう、
それでも癖は治らないもので...
そんなふうに結局いつか突き放すなら、
いっそのこと最初から突き放しとけばいい。
もう、自分で人を傷つけないように...
「"だから一人でいたい"。」
「澄んだ瞳」
絶対に出来ない。
無駄なことだよ。
誰もやってないのは失敗するのが分かるからだよ。
そんなのも分かんないの?
色々な罵詈雑言を浴びせられてきたのは
近くで見てきたから分かる。
それでも貴方たちは自分が信じた道を突き進んで、
間違いを正解にして進んできて、
いつか天下統一するんだって、
本当に思えてきて、
下なんか見ない。ずっと見てるのは頂点だけ。
"澄んだ瞳"で、曇りなんて1つもなくて、
まっすぐ前を見続ける貴方の"澄んだ瞳"に
私は心奪われてしまったのです。