「ないものねだり」
あの子みたいにみんなが見惚れるような容姿がほしい
あの子みたいに足が速く走れるようになりたい
あの子みたいに絵が上手になりたい
あの子みたいに家族や友達に沢山囲まれたい
そんなの叶うはずないのに。
、、というか
自分も持っている物が多いはずなのに
自分に無いものばかりほしくなる。
こんな"ないものねだり"に意味などないのに。
「好きじゃないのに」
好きじゃない。
好きじゃないの。
なのに、、、
君の事を想像しちゃうの
君の事を見ると胸がドキドキするの
君が他の子と話してるとモヤモヤしちゃうの
もう諦めた
君と結ばれる事なんてないから。
好きじゃない。
好きじゃないの。
なのに......
なんでこんな涙が溢れて止まらないの?
"好きじゃないのに"
「ところにより雨」
「今日は雨か...」
今日は私の親友が亡くなった日だ。
いつもこの日になると墓参りに行っている。
雨の日はなんとなく嫌いだ。
気分が憂鬱になるから。
でも何年も続けているので墓参りには行く
傘を差して、ゆっくり歩いて。
上の方は向けず、下を向いて。
親友の墓の前に立ち、手を合わせて。
その時上を向くと....空は晴れていた。
本当に不思議な話だが、
親友の墓周りだけ青空が広がっていたのだ。
「天国で幸せになってるかな」
この空はまるで、私の心を表しているようだった。
「特別な存在」
学校でも分け隔てなく均等に、
色んな人達と関わっていく。
自分の本当の思いを隠して
愛想笑いをして
思ってもいない事を口走る。
私の事を理解してくれるのなんて
"あの子"だけだから。
そして今日も自分を閉じ込めた学校を終え
"あの子"のいる家に帰るのだ。
.........そう、私の言ってるあの子は
"ビスク・ドール"だ。
私の話を否定せず、ずっと聞いてくれる。
私の閉じ込めた思いをさらけ出せる
唯一の、"特別な存在"なのだ。
「バカみたい」
私、頑張ったんだぁ
お母さんに褒めて貰いたくて
弟ばっかり褒められてるのが悔しくて
学校でもずっと勉強を頑張って
でもいつも弟ばっかりで。
お母さんも私の頑張りに気づいてくれない。
..........ずっと、
ずっと愛されたくて、
頑張ってきた。
でもね、今なら言える。
「頑張っても結局愛されないよ」って
本当、過去の自分は"バカみたい"だなぁ