はなればなれ
「わたしたちは、死んでも、ずっといっしょだよ」
ミユキ──、数年前に亡くなった俺の恋人。
「ミユキ、お願いだ。もう話さないでくれ」
「ごめんね、せーくん。私達、はなればなれになっちゃうね」
「──そうだな」
「ごめんね、せーくん。もう、私、ダメみたい───」
「ミユキ!」
その時、ミユキは握っていた俺の手をはなし、帰らぬ人となった。
この時、俺はミユキとはなればなれになった。
スリル
「お前、我を騙したな?」
『そんな、滅相もございません』
「貴様は嘘をついている。我の天理眼をもってしては嘘をつく事は許されないぞ」
『…申し訳ございません』
「貴様…いや、我が愛しい妻、グィネヴィアよ」
『はい。魔王様』
「一生をかけて我を愛すと、誓うか?」
『誓います。魔王様』
「魔王ではなく、ルシフェルと呼べ」
『わかりました。ルシフェル』
「…もう、どこにも行くなよ」
『はい』
「次何処かへ行ったら、首を斬り落とすからな」
『はい。気をつけます(あぁ、私の可愛いルシフェル、私を愛しているのね。私も同じ気持ちよルシフェル、愛しているわ。でも、ごめんね。私は天使族であり、この世界を救う大天使なの。天使族と魔人族は関わってはいけない存在、とても残念だけど、ルシフェルと戦わない為にはこの方法しかないの…ごめんね)』
その後、グィネヴィアは大天使の座を降りた。
そして、やがて大天使の座が空席になると、グィネヴィア以外の天使族はルシフェルにより絶滅した。
明日世界がなくなるとしたら、何を願おう。
「明日世界がなくなるんだって!」
『誰から聞いたの?』
「わかんないや、今脳みそに直接届いた」
『何言ってんの』
「えぇ〜僕もわかんないよ、それで、明日世界がなくなるとしたら、何を願う?」
『何も願わないかな』
「なんで?」
『だって、僕は明日世界がなくなる事を望んでいるんだからね』
あいもやでー
君と出逢ってから、私は・・・
私はある人と出逢ってから、不思議な事が起こるようになった。
例えば、仲良くなった友達が行方不明になる。
私はある人に聞くことにした。
「なんで、君と出逢ってから、不思議な事ばかり起こるの?」
君はこたえた。
『もう少しでわかるよ』
彼の言葉に違和感を覚えた。だが、今意味がわかった。
あいもやでー
生きる意味
「さようなら」
あの子が飛び降りようとした。すると、
『やめて!降りてきて!』
と叫ぶ子がいた。
飛び降りようとした少女は、
「何で私を助けようとしたの?」
と、疑問気に思った。
叫んだ子が、
『生きて欲しいからだよ!』
と強気にこたえた。
すると飛び降りようとした少女が、
「生きる意味ってなに?」
と聞いた。
それを聞いた少女は、
『生きる意味を探すのが人生だと思う!』
と叫んだ。
少女は、
「そっか、でも…ごめんね」
と言い、飛び降りた。