スリル
「お前、我を騙したな?」
『そんな、滅相もございません』
「貴様は嘘をついている。我の天理眼をもってしては嘘をつく事は許されないぞ」
『…申し訳ございません』
「貴様…いや、我が愛しい妻、グィネヴィアよ」
『はい。魔王様』
「一生をかけて我を愛すと、誓うか?」
『誓います。魔王様』
「魔王ではなく、ルシフェルと呼べ」
『わかりました。ルシフェル』
「…もう、どこにも行くなよ」
『はい』
「次何処かへ行ったら、首を斬り落とすからな」
『はい。気をつけます(あぁ、私の可愛いルシフェル、私を愛しているのね。私も同じ気持ちよルシフェル、愛しているわ。でも、ごめんね。私は天使族であり、この世界を救う大天使なの。天使族と魔人族は関わってはいけない存在、とても残念だけど、ルシフェルと戦わない為にはこの方法しかないの…ごめんね)』
その後、グィネヴィアは大天使の座を降りた。
そして、やがて大天使の座が空席になると、グィネヴィア以外の天使族はルシフェルにより絶滅した。
11/13/2023, 7:49:28 AM