「バイバイ」と言われたのに無視してしまった。
もう会うことはないと分かっていたのに。
今思うと何でそんなに怒ってたのか分からない。
自分はなんてひどい奴だったんだろうとずっと後悔している。

結構前にどこかに行きたいけど、どこに行きたいのか分からなくて、とりあえずバスに乗ってみた時がある。
知っている風景が通り過ぎていって、知らない風景になっていって、恐くなって途中でバスを降りた。
反対の道を行くバスの停留所を探して、バスを待って、来たバスに乗ると、運転手さんに「変な所で降りたから、やっぱり間違って降りてたんだね」と言われた。

頭が良さそう。
朝食と昼食は食べていない。
車で来ている。
それくらいしか知らない。

通っていた小学校の校庭の一部に小さな森みたいな場所があった。
大きな木も数本あったので、ちょうど日陰になるから夏はそこで遊んだりしていた。
食べれる木の実があって食べていたのだけれど、数年後に種に毒があると図鑑で知った。

毛糸でネックウォーマーや靴下は作ったことがあるけれど、最後まで完成させた帽子は初めてだったかもしれない。
帽子を作り始めて、途中でほどいて、別の物にすることが多かったから。
不恰好なので外では被れないけど、寒い廊下でも顔と耳が暖かい。
完成させて良かったと思う。