友達がある仕事の勉強をしていて

初めてのイベントによかったら来てねって言われて

応援はしてるけど私にはそういうの必要ないからってつきはなしてしまって

彼女は一生懸命勉強していて

やっとやりたいことが見つかったって

すごく楽しそうだったのに

でも

ちょっと怪しい内容に思えてしまって

つい強めに壁を作ってしまったけど

もっと他に彼女に柔らかくとどく言葉が　

やりたい気持ちは否定しない言い方があったんじゃないかなと

もうその話をしなくなってしまった彼女のことを思い出しては

正解が分からなくて唸り声がでる

あっちの水も

こっちの水も

ほんとは甘い

自分に正直に道を選べば

だいたいは大丈夫

お天道さまがみてるから

自分に恥じないように

岐路に立つときはだれだって不安

嫌な奴はたくさんいるけど負けないで

まっすぐ明るい道を進もう

世界の終わりに君とはいっしょにいない

最後は一人で

最果ての島の浜辺ペリドットのような海を見ながら

あの秘境の山のてっぺん

滅んだ王国の宮殿の石畳で夕日につつまれながら

今はない故郷の子供の頃遊んだ池のほとりで懐かしい空気をすいながら

私は一人で静かに滅ぶ

誰にも言えない秘密は

夜中山奥に埋めてきた

深く深く　誰にも見つからないところ

自分からもぜったいに見えないところ

それが宝箱なのかびっくり箱なのか死体なのか

ぜったいに掘り起こさせないよ

もうふれさせないよ

草が生えて跡形がなくなるまで

秘密だよ

狭い部屋に押し込められた三角と丸と四角

ぎゅうぎゅう

形はゆがんで

くるしくて

押しつぶされて

真っ黒になる

あんなにつやつやで

ぷるぷるだったのに

床にへばりついて溶けて

もう剥がれない

上を向けばほら

あんなところに窓があるのに

上を向くこともない

窓の外にはあんなに星がきらきら

またたいているのに

見えるのは真っ黒だけ