いやぁ、今年の夏も終わってしまったなぁ。
これといって、夏っぽいことはしてないが。
最近は旅行にも行ってない。
色々と忙しくて、行く気力が無いからな。
まぁ、唯一夏っぽいことしたなぁと思うのは海に行ったことかな。
ゆうて夏以外もいくけどな。
海までの散歩はとても楽しい。
自然の空気は心のモヤモヤを取り払ってくれる。
目に映る田舎の風景は心身を軽くしてくれる。
特に一人での散歩は格別だ。
誰にも邪魔されない。
そんな時間は私の至福である。
そんなに人のいない海はなんかワクワクする。
自分が独り占めしているようで優越感がある。
人がいない海で大きな声で叫ぶとスッキリする。
歌を歌うのもいい。
人がいない田舎だからこそできることだと思う。
来年も海に散歩できるといいなぁ。
end 『海へ』
最近は気が滅入ることが多い。
ストレスをそこまで感じない私だが、なんか疲れてるなと思う。
頭かズーンとする。
この前興味本位でストレス診断をしてみたが「あなたの心は少し疲れてますね。」という結果が出た。
その結果をみるとさらに体が重くなるのを感じた。
そんな感じでなんか疲れてるなと感じながら、も休む間もなく明日はやってくるので、疲れている体に鞭を打ち学校に行く毎日である。
いつの日かこんなことを考えたことがある。
その日はたぶん休みの日だったと思う。
次の日が学校だったので昼間から憂鬱な気分だった。
なんとなく散歩をしたいと思って、その日は珍しく外に出た。
私の家は田舎だったので、青々とした田んぼに囲まれている。
そんな田んぼに挟まれたアスファルトの道を歩いている時、ふと、空を見上げると数羽の鳥がとんでいた。
ありきたりな考えだが、鳥って自由でいいなと思った。
人間、疲れると自由な何かになりたくなるんだなぁと思った。
その時だけは、小説のキャラが言っていたことがなんとなく理解できた気がする。
まぁ、そんなことを考えたところでどうにもならないが……。
そんなこんなで、私は明日も嫌々学校に行くのだろう。
……本当に、いつか鳥の様に自由になれたとしたらその時、私はどんな事を感じるんだろう。
人は自由を求めるが、実際、自由を手に入れたとして幸せだと感じるんたろうか。
……たぶん、手に入れたとしても、自分の望んだ理想じゃなかったら、結局、文句を言うのだろう。
私はそんなことを思う。
end 『鳥のように』
今年の夏も、もう終わりかぁ〜。
今年の夏も前の夏と同じだったな。
ひとつだけ違うとすればまだ宿題が終わってないことかな。
高校初めての夏はとびきり特別!と言うわけではなかった。
中学校のときと差して変わらない。
でも、何年たっても夏は何か他の季節よりワクワクする。
最近は夕方になるのが早くなってきたなぁ。
もう夏も終わりか。
悲しいような、寂しいような。
そんな感情になる。
次の夏はどうなるかな。
次の夏を迎えるために。
さようなら。
end 『さようならの前に一言』
人の感情をいつも反映しているように見える。
悲しい時には暗くなる。
嬉しい時は快晴。
毎日私たちを上から見下ろしている。
夕日を見ると懐かしいあの頃を思い出す。
入道雲は夏を知らせる。
上を見上げるといつも目が合う。
もしも、人類が絶滅してもあいつらは変わらないだろう。
何もなかったかの様にいつもと同じように。
あいつらは何かを見下ろしているだろう。
……この世で唯一変わらないもの。
今日もまた、明日もまた、明後日も、明々後日も変わらない。
end 『空模様』
『鏡の国の……』
今日もいつもの日常が始まる。
職場と家の往復。
この生活に苦しみも幸せも特に感じはしない。
毎日を無心で過ごしている。
そんな俺にも趣味のようなものがある。
……いや、やっぱり訂正する。
趣味と言うよりたぶん習慣だ。
俺は毎晩古い鏡を見ながら晩酌をする。
なんとなく小さい頃からその鏡を夜にみている。
何か特別な思い出があるのかというと別にそうでもない。
記憶は曖昧だが、俺が小1になるかならないかのときに叔父にもらった。
叔父が言うことには、おまえは俺に似ているから という理由で俺にわたしてきた。
当時は意味がわからなかったし、今もその時叔父が言ってきた意味は謎のままだ。
その鏡が俺の役に立つのかはわからないが、この鏡を見ているとなぜだかほんの少しだけだが心の疲れがとれる。
最近は、少しはちゃんと使ってやるかなとか考えてる……。
おっと、もうこんな時間か……。
俺は明日も早いからここで終わらせておくか。
(部屋の電気を切る音)
部屋の中で月明かりで光る鏡。
鏡の周りに無数の光が散らばっている。
それが一体なんなのかはよくわからない。
ただ、とても綺麗な鏡の奥には何かがあることだけはわかる。
多分、〝俺〟はそれに気付くことはないだろう。
ただ、いつもと同じ日々を過ごすだけだ。
end