たーくん。

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3/14/2026, 11:01:59 PM

まん丸で可愛くて、見ているだけでほっこりする安らかな瞳。
洗濯物を入れようとベランダへ出ると、小さい生き物がいた。
見た目はフクロウっぽいけど、多分違う。
これは何の生き物だろう?
「クルイッタ、クルイッタ」
謎の生き物は、こっちを見て変な鳴き声で鳴く。
私が近づくと……。
「クールイッタ!」
謎の生き物は私の身長より大きく口を開けた。
口の中には、無数のギザギザの歯。
逃げなきゃ……と思って後ずさりしたが、目の前が急に真っ暗になり、身体中に何かが刺さる。
激痛で意識が……だんだんと遠のいていった。

3/13/2026, 9:59:36 PM

白い二人掛けのソファ。
前まで、隣に夫が座っていたけど、交通事故で先に天国へ行ってしまった。
今は飼い猫が夫の帰りを待つかのように座っている。
私も頭のどこかで、本当は夫は生きていて、フラっと帰ってくるんじゃないかと考えてしまう。
だからこうして、夫と一緒に座っていたソファに座り、飼い猫と一緒に玄関の方を見ている。
たとえ帰ってこなくても、私はここに座っていると思う。
夫が座っていた席の……ずっと隣で。

3/12/2026, 10:05:01 PM

あなたを初めて見た日から、あなたの虜になってしまった。
あなたのこと、もっと知りたい。
なるほど、あなたはここに住んでるのね。
私の家から近くてラッキー☆
へぇ……このお店によく行ってるんだ……なるほどなるほど。
……え?最近ずっと俺の跡をつけてるって?
ち、違うよ!私はあなたのことが好きで……!
えっ、遠距離恋愛している彼女がいるの?
そ、そっかぁ……。
……じゃあ、その彼女さんのことも知る必要があるね。
あなたの彼女として相応しいか……ふふふ……。

3/11/2026, 10:06:41 PM

乱れやトラブルが一つもない平穏な日常。
これもすべて、AIが我々の生活を管理してくれているおかげだ。
AIの指示通りに生活をすれば、問題が起きず平和な日々が過ごせる。
まぁ、一つ問題があるとしたら、毎日が単調な生活でつまらないってことぐらいか。
……やばい、AIに今思っていたことがバレてしまった。
ああ……脳内をイジられて、記憶を改ざんされてしまう!
……なんてつまらないことを考えていたんだ俺は。
AI様に逆らう考えをしてしまうなんて。
気持ちを切り替えて、今日もAI様の指示通りに平穏な日常を楽しくて過ごした。

3/10/2026, 10:07:07 PM

女性客が多いカフェ店内。
下心でバイトに応募したら、受かってしまった。
だが、覚えることが多いし、忙しいから女性客と話す暇がない。
「頑張ってるわねぇ☆偉いわよぉ♪」
無精髭で真っ赤な口紅を塗っているオネェ店長が、俺を褒めてくれた。
「新人君、このカフェはね、愛と平和をモットーにしているの」
「愛と平和ですか」
「そうよ。私達はお客さん達に愛を届けるのっ」
店長は両手でハートを作り、ウィンクする。
「ほら、新人君もやってやって」
「こ、こうですか?」
店長のハートを真似たが、ぎこちないハートしか出来ない。
「ふふ、まだまだね。大丈夫、すぐ出来るわよ」
「は、はい。頑張ります。あと、平和というのはなんですか?」
「たまにね、カフェの平和を乱す奴がいるの。まぁ、そんな奴がいたら……ただじゃおかねぇ」
店長は目検にシワを寄せながら、低い声で言った。
……店長を怒らせないほうがいいみたいだ。
「わ、分かりました。そんな客がいたら注意します」
「偉いわぁ♪見かけによらず男らしいのね。そんな子が私は好きよっ☆」
店長は少し距離を詰めながら俺に言った。
……あまり店長の機嫌を良くしないほうがいいな。
愛と平和をモットーにしているバイト先のカフェ。
忙しいけど、働きやすくて、あまりストレスを感じない良いカフェだった。

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