たーくん。

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10/16/2025, 11:45:53 PM

夕陽が沈んでいき、暗くなっていく空。
星達は、夜空になるのを待っていた。
「た、大変だ!」
一つの星が、星達の元へ飛んできた。
「どうしたの?」
「なにがあったんだ?」
星達は心配そうに星の元へ集まる。
「星図がどこにもなくて……」
「ええっ!?」
「ほ、本当に!?」
星図がなくなったことを伝えると、星達はパニックになり、その場でぴょんぴょん跳ねたり、走り回る。
星図とは、星達が夜空のどこに並ぶか示してくれる図のこと。
星達は毎晩、星図を見て配置についているので、星図がなくなって大混乱だ。
「どどどどうする?もうすぐ夜になっちゃうよ?」
「んんんん……仕方ない。今日は好きな所に並ぼう」
「それしか方法はないか……」
夜空になると同時に、星達は空へ向かって飛んでいった。
「パパー、今日のおほしさま、なんかへん」
「ん?あー……ほんとだ。なんだありゃ」
親子が見上げた先の夜空には、星達が一ヶ所に集まって輝いていた。

10/15/2025, 10:19:02 PM

ホワイトボードにマジックで書く音が響く教室。
今、数学の授業をしている。
ホワイトボードには数式がずらっと並んでいて、まるで呪文だ。
解き方がイマイチ分からず、睡魔が襲ってくる。
どうせ大人になったら、複雑な数式なんて使わなくなるし、覚えなくてもいいのに。
「みんなぁ!この数式の答えは分かるかぁ!?」
数学の先生が突然大きな声を出すから、思わず身体がビクッとしてしまう。
ホワイトボードには……愛-恋=と書かれている。
「田中ぁ!答えてみろぉ!」
「お、俺ぇ!?」
まさか当てられるとは思わなかった。
愛から恋を引くと……あれか?
「えっと……友達……ですか?」
「うおおおぉぉぉん!」
先生は積み上げたブロックが崩れるように教卓の上へ倒れ込み、泣き出した。
……意味が分からん。
まず問題の意味も、答えが合っているのかすら分からない。
その後、先生は教卓から動くことなく、チャイムが鳴るまで泣いていた。
噂によると、先生は好きだった女性に告白したけどフラれたらしい。
てか、生徒に恋愛数式を答えさせるな。
俺は好きな人すらいないのに、なんだか虚しくなってしまった。

10/14/2025, 10:11:09 PM

真っ白の皿の上に乗った、妻が剥いてくれた梨。
皿と同じ色の白で、表面は輝くほどみずみずしい。
一口かじると、しゃりっと音を立て、噛むたびに果汁が溢れる。
飲み込むと喉が潤い、梨はまるで飲み物だ。
梨をそのまま食べるのもいいが……。
皿の横に置いていた梨チューハイの缶を取り、プルタブを開ける。
そして、口につけ、缶を上へ少しずつ上げ、チューハイを口の中へ流す。
ゴクゴクゴク……。
喉に炭酸を通らせるのは気持ちいい。
やっぱり……これだよな!
梨は梨でも、季節限定のチューハイに限る!
「ただお酒が飲みたいだけでしょ」
「……バレたか」
妻に呆れつつ、俺は梨と梨チューハイを交互に食べて飲んで、秋を満喫した。

10/13/2025, 10:16:49 PM

夜空で光り輝く無数の星達。
俺のコンサートのために集まってくれた観客達だ。
LaLaLa……。
今日、彼女にフラれてしまった。
『私、好きな人が出来たの。だから……ごめん』
ああ、切なくて悲しいな……LaLaLa。
もうこの子しかいないと思っていたのに、結婚まで考えていたのに。
LaLaLa……。
俺にはなにか、足りなかったのだろうか……。
LaLaLa……。
夜空を見上げると、星達は拍手をするかのようにキラキラと輝く。
「ありがとう……ありがとう……」
LaLaLa……GoodBye。

10/12/2025, 11:13:23 PM

どこまでも続く青い空。
空を追い続けて一周し、きっとここに戻ってくるだろう。
考え事も一緒で、他の方法を考えても、結局最初の考えに戻ってくる。
……やっぱり、最初に考えたことをやろう。
青い空から勇気を貰い、「頑張ろう」と心の中で気合いを入れた。

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