5/24/2023, 6:47:39 AM
他者からの好意を素直に受け取れない人の話
5/24/2023, 6:47:00 AM
人から好意を向けられるのが苦手だった
「好きです」
「私は猫が好き」
中学生のときはそう言って知らんぷりした
「好きです」
「それでどうしたいの?」
高校生のときはそう言って撤回させた
「好きです」
「私は好きじゃない」
大学生のときはそう言って突き放した
社会人になった
「好きです」
なんとなく、いいなと思ってる人だった
でも、私は
「私じゃ君を幸せにできない」
「好きだから、私以外の人と幸せになってほしい」
そう言って、呪った
どうか、誰も私に好意を向けないで
〜逃れられない呪縛〜
5/20/2023, 9:44:56 AM
『じゃあ、明日いつもの場所ね!!』
『うん、また明日』
そう言って何度も約束し続けた明日は、
ついに今日の私たちに来なかった。
いつもの時間にいつもの場所
いつもの景色といつもの小言
全部いつもと一緒だったから、
異変なんてものは特別目立ってしまう。
「ねぇ、どうしたの…その格好」
開口一番に出てきたのは『おはよう』じゃない。
「ごめん」
「ごめんって…ごめんじゃないよ!!
なんで、なんで男子の制服なんか着てんの!?」
「だって、僕は『男』だから」
そんなの、知ってるけど
でも、そんなの知らないよ
昨日までの君はちゃんと女の子だったのに
〜突然の別れ〜
12/9/2022, 4:48:51 PM
迷わないように、はぐれないように
隣にいて、指を絡めて
1人は寂しいから、離さないでね
もう1人にしないから、離れないでいて
これから先も一緒に歩いていこう
〜手を繋いで〜
11/28/2022, 4:24:22 PM
2人きりの舞台
見つめ合う男女の影
真剣な君の瞳は揺らがない
私の心はこんなにも不安定なのに
台詞の応酬
近づくフィナーレ
君が最後の言葉を紡ごうとする
待って、まだこのままがいいの
ねぇ、お願い、
〜終わらせないで〜