『とりとめもない話』
大人になっていくにつれて思う。
学校で友達と、とりとめもない話をしているときが一番楽しかった。
大人になると、なかなか会えない。
あぁ、あの頃に戻りたい。
けれど勉強はあまりしたくない……
氷雅
『風邪』
つらい……
一人暮らしを始めて初めて風邪をひいた。
実家にいたときはお母さんがおかゆを作ってくれたっけ…
食べたいな…
あの味が懐かしい。
ピンポーン。
え…?
まさか、本当に来てくれるなんて。
少し体調が悪いと伝えただけなのに。
お母さん……
涙が止まらなくなった。
氷雅
『雪を待つ』
私は寒いのは嫌いだ。
でも雪は好き。
妹も雪が好きでいつも冬になると
「今年は雪、降るかな?」
と私に聞いてくる。
毎年、雪が降ると妹と雪で遊ぶ。
寒いのは嫌だけど雪で遊ぶ方が楽しい。
遊んでいるうちに寒さなんて忘れてしまう。
雪、降るかな…?
今年も妹と2人で雪を待つ。
氷雅
『イルミネーション』
私は小さい頃からイルミネーションが好きだ。
毎年冬になると家族で見に行く。
私はイルミネーションを見ると冬を感じる。
しかしそれは数年前までのこと……
数年前、私たち家族はバラバラになってしまった。
両親が離婚し、私とお兄ちゃんはそれぞれ違う親戚に引き取られた。
またみんなで楽しく、イルミネーションを見たいよ…
今年も冬がやってきた。
私は一人でイルミネーションを見に来た。
「やっぱりイルミネーションはきれいだな…」
すると後ろから声がした。
「久しぶり」
聞き覚えのある声、好きな声。
後ろにはお兄ちゃんが立っていた。
私は体が動かなかった。
突然のことでびっくりして。
するとお兄ちゃんが寄ってきて、私を抱きしめた。
氷雅
『愛を注いで』
よし。
今日も仕事が終わった。
いつも大変だ。
体勢を低くして行う仕事なのでなおさら。
しかしこれは子供たちに喜んでもらうため。
文句は言ってられない。
子供たちの笑顔を見るのが私の幸せだ。
すると子供たちの声が
「おじいちゃ〜ん!」
「もうすぐ食べれるの?」
と笑顔で走って、こちらに向かいながら言った。
「今日食べれるよ」
「やった〜!」
とても可愛らしい。
そして家へと向かった。
「どうだ?美味いか?」
「うん!僕おじいちゃんが作る野菜大好き!」
「そうかそうか」
仕事を頑張った甲斐があった。
私は仕事である畑仕事で野菜と可愛らしい子供に
愛を注いでいる。
氷雅