『微熱』
朝から微熱だった。
仕方ないから学校に向かった。
少しだるそうにしていると、
「お前、大丈夫か?具合悪いのか?」
心配してくれている。
「おう…ちょっとな…」
「無理せず、休めよ」
「ありがとう…そうしようかな…」
優しい友達を持ったもんだ。
大人になった今でもそいつとは仲良くしている。
今度は俺の番だ。
俺が優しくする番だ。
氷雅
『太陽の下で』
バイバイ…
明日友達が引っ越してしまう。
最後なので今日は朝からずっと遊んでいる。
いい天気だ。暗くなるまで遊んだ。
さみしいな……
「ねぇ。離れても友達でいてくれる…?」
「もちろんだよ…」
そうして僕は彼と最後のあいさつをして別れた。
さみしいけど楽しかった。
大切な友達と太陽の下で楽しいひとときを。
僕は一生忘れない。
氷雅
『セーター』
ずっと着ているセーターがボロボロになってきた。
周りの人には「新しいの買いなよ」と言われる。
しかし、これの代わりのものなんてない。
だってこれは俺の彼女が最後にくれたプレゼント。手作りのセーターなのだから。
氷雅
『落ちていく』
あぁ。なんだろう。この感じ。
感じたことのない。感情。
誰か教えて。
なぜか胸が痛い。なぜか何も考えられない。
体はどこも悪くないのに。
あぁ。恋に落ちていく。
これが恋の病か……
氷雅
『夫婦』
紙は簡単に切れる。
しかし夫婦の絆は簡単には切れない。
それはお互いが認め合っているから。
お互いを信じているから。
どんなにつらいこと、嫌なことがあっても。
そばにいてくれる存在。
そんな人を大切にしなくてはいけない。
人生という名の物語を一緒にするパートナーなのだから。
氷雅