『どうすればいいの?』
涙が溢れ出てくる…
私の大切な人が亡くなった……
それは突然のことだった。
最初は理解が追いつかなかった。
理解をしようとしていくうちに涙が溢れ出た。
「どうして…?あなたがいなくなったら私…私はどうすればいいの…!」
私はずっと泣いた。夜も眠れなかった…
ある日のことだった。
部屋で泣いていると声が聞こえた。
「ごめんね…突然いなくなったりして。」
私は顔を上げた。
しかし誰もいない。
「泣かないで。あなたは強く生きて。あなたの思うように生きて。あなたを信じているよ。」
その言葉に私はまた涙を流した。
大切な人からの最後の言葉。
「そうだ…前を向かなきゃ。あの人を悲しませない人生を送るために…」
そして私は前に向かって進み始めた。
氷雅
『宝物』
私は子供の頃から内気な性格だ。
人と話すのが苦手で、いつも一人ぼっちだった。
しかしそれは高校生までの話。
こんな性格の私に優しく話しかけてくれた彼がいたから……
彼とはだんだん仲良くなり、その彼の前では普通の女の子でいられた。
そんな関係はずっと続いている。
そして私は一生の"宝物"を手に入れた。
氷雅
『キャンドル』
自分の興味を持てることは大切だ。
昔、僕はいじめられていた。
その当時はとてもつらく、学校に行きたくなかった。
親に相談しようとしてもなかなか言い出せない。
孤独だった。
そんな僕が興味を持った物があった。
それは読書だ。
本は僕を別の世界に連れて行ってくれる。
本を読んでいる時は孤独なんて感じなかった。
読書に出会う前は周りが暗かった。未来が見えなかった。
そして読書に出会うと僕の中で何かが変わった。
それは"キャンドル"に火が灯ったように。
周りが明るくなった気がした。
今まで見えなかった未来も見えるようになった。
どんなにつらくても自分の興味を持てる好きなことを探すことが大切だと僕は思う。
氷雅
『たくさんの想い出』
もう、うんざりだ。
やっと社会人になり、就職を始めて、やっと会社に入社したのに、その会社がブラックだった。
睡眠時間も全然ない。辞めたいけど上司が怖くて辞める勇気がない。
もう死んだ方が楽になれるかな…
今日は久しぶりに家に帰れた。
でも明日も仕事だ。
「痛っ!」
床に置いてあるダンボールに足をぶつけた。
その拍子にダンボールのふたが開いた。
中にはアルバムが入っている。
中学校の頃と高校の頃のアルバムだ。
アルバムをめくると、忘れていた"たくさんの想い出"が溢れ出できた。
体育祭、修学旅行など友達と過ごした日々が懐かしい。
そしてめくっていくうちに涙が出てきた。
楽しかったあの頃に戻りたい………
楽しく生活したい……
それからアルバムを見ながら泣いて、そのまま眠ってしまった。
目が覚めるともう会社に行く時間が過ぎていた。
遅刻だ。しかし頭の中には遅刻のことより想い出のことでいっぱいだ。
そしてスマホを手に取り、会社に連絡した。
「本日をもって会社を退職させていただきます。」
氷雅
『冬になったら』
何だ!?この空間は!?誰なんだ!?
ここから動けない!
くそ!やらなくてはいけないことがまだあるのに!
誰か助けてくれ!
……なんだ?
だんだんと意識が、目の前が暗くなっていく………
さすがだな。
冬になったら姿を現す敵、「こたつ」には敵わないな……。
氷雅