『キャンドル』
自分の興味を持てることは大切だ。
昔、僕はいじめられていた。
その当時はとてもつらく、学校に行きたくなかった。
親に相談しようとしてもなかなか言い出せない。
孤独だった。
そんな僕が興味を持った物があった。
それは読書だ。
本は僕を別の世界に連れて行ってくれる。
本を読んでいる時は孤独なんて感じなかった。
読書に出会う前は周りが暗かった。未来が見えなかった。
そして読書に出会うと僕の中で何かが変わった。
それは"キャンドル"に火が灯ったように。
周りが明るくなった気がした。
今まで見えなかった未来も見えるようになった。
どんなにつらくても自分の興味を持てる好きなことを探すことが大切だと僕は思う。
氷雅
『たくさんの想い出』
もう、うんざりだ。
やっと社会人になり、就職を始めて、やっと会社に入社したのに、その会社がブラックだった。
睡眠時間も全然ない。辞めたいけど上司が怖くて辞める勇気がない。
もう死んだ方が楽になれるかな…
今日は久しぶりに家に帰れた。
でも明日も仕事だ。
「痛っ!」
床に置いてあるダンボールに足をぶつけた。
その拍子にダンボールのふたが開いた。
中にはアルバムが入っている。
中学校の頃と高校の頃のアルバムだ。
アルバムをめくると、忘れていた"たくさんの想い出"が溢れ出できた。
体育祭、修学旅行など友達と過ごした日々が懐かしい。
そしてめくっていくうちに涙が出てきた。
楽しかったあの頃に戻りたい………
楽しく生活したい……
それからアルバムを見ながら泣いて、そのまま眠ってしまった。
目が覚めるともう会社に行く時間が過ぎていた。
遅刻だ。しかし頭の中には遅刻のことより想い出のことでいっぱいだ。
そしてスマホを手に取り、会社に連絡した。
「本日をもって会社を退職させていただきます。」
氷雅
『冬になったら』
何だ!?この空間は!?誰なんだ!?
ここから動けない!
くそ!やらなくてはいけないことがまだあるのに!
誰か助けてくれ!
……なんだ?
だんだんと意識が、目の前が暗くなっていく………
さすがだな。
冬になったら姿を現す敵、「こたつ」には敵わないな……。
氷雅
『はなればなれ』
小さい頃、両親からゲームを買ってもらった。
とても嬉しかった。
やがて新しいゲームが出ると、そのゲームは遊ばなくなった。
………………
それから10年、一人暮らしを始めた。
久しぶりに実家に戻るとダンボールがあった。
そのダンボールの中であのゲームを見つけた。
懐かしいな。
あの楽しかった頃には戻れない。
でもまた楽しめることはできる。
ゲームと"はなればなれ"になったとしても記憶は
ずっと残り続ける。
氷雅