12/6/2025, 6:24:38 PM
「消えない灯り」
冷たい夜風は
無理矢理
暖かさを運んでくる
あなたの手の感触を
確かめるように手を握るけれど
私の手は空を掴むばかり
一人という現実が
より一層私を冷たくさせる
胸の中にある灯りは
いつまでも輝き続ける
マッチの灯りのように
消えてしまえば
忘れる事も出来るのに
12/4/2025, 3:14:57 AM
「冬の足音」
冷たくなった道に
私の足が触れ
思い出が砕ける音が鳴る
冬は
あなたと寄り添った記憶ばかり
かつて暖かかった記憶が
今は寒さと痛みを運んでくる
あなたとの記憶ばかりのこの街の
冬が嫌いだ
12/3/2025, 6:38:32 AM
「贈り物の中身」
思い出す
あなたとした会話
あなたの仕草
考える
あなたは何が好き?
何が必要かな?
想像する
笑ってくれるかな?
驚いてくれるかな?
私の心は迷惑だって知ってるから
あなたの心に届かない物を送るから
安心してね
11/29/2025, 2:11:40 PM
「失われた響き」
鐘がなる
両親は涙を
友人は笑顔を
祝福はやまず
幸せの絶頂は続くと思っていた
玄関を開ける
夕暮れの紅に染まった部屋に
おかえりと微笑む
あなたが立っている
あなたの香りが生み出した
幻
幸せだった頃の残滓
この部屋に残る
あなたの思い出に溺れ
窒息出来れば良いのに
11/28/2025, 12:08:45 AM
「心の深呼吸」
空気を吸い込む
深く
深く
深く
胸に走る疼痛は
冬の透明な空気のせいか
忘れたい想いのせいか
再び空気を吸い込む
胸の痛みは
奥に押し込んだ分だけ
痛くはなかった