「夢を見ていたい」
終わりにしなきゃ
あなたの一言に喜んで
あなたの仕草に胸を弾ませる
これは遠すぎる夢で
心を締め付ける夢でしかなくて
いつか呪いに変わってしまいそうで
あなたの事を想う日々は輝いているけれど
心が曇る時間の方が長くて
終わらせなくちゃいけないと思った
バイバイ
私の大切な気持ち
どうせなら
知らなければ良かったって思わせてくれて
ありがとう
さようなら
「静かな終わり」
傷つけてしまった
私の独善だった
あなたのために
なんて気持ち
嘘だらけだ
立場を利用しただけだ
少しでもあなたの心にいたくて
空回りをしてあなたを痛めつけてしまった
あなたは謝罪を受け入れてくれて
優しくて
前と変わらず接してくれるけど
嫌だったよね
痛かったよね
悲しかったよね
ごめんね
あなたにしてあげられる
本当の思いやりは
消えてあげる事だね
安心してね
この夜にとける吐息のように
ちゃんといなくなるから
「手の平の贈り物」
期待していた
他とは違うものを
少し違う物を貰えるのではないかと
でも、現実は優しくなかった
やはり私は有象無象で
あなたの何者でもなかった
この手の平にある物は
ほんの少しの幸せと痛みを同時に運んできた
手の届く場所にいるのに
果てしなく遠い
この苦しみに耐えられそうになくて
あなたから離れるために
私は少しずつ片付けを始めた
「心の片隅で」
LINEの連絡先を消す
あなたの名前が目に入ると
胸が痛くて悲しくなるから
結局、私はあなたの何者にもなれなかった
連絡も私からばかりだった
気づくのが遅れてごめんなさい
あなたが返事をくれるのが楽しくて
浮かれていたんだ
迷惑だったよね
ごめんね
あなたは優しいから心配するかもしれないけれど
ちゃんとして居なくなるから
それなら仕方ないよねって思われて消えるから
頑張るからね
でも本当は
心配すらされないのも知ってる
消えた事に気づかないのも分かってる
自意識過剰過剰だよね
でも、どんな時もあなたを意識してしまうから
馬鹿だね
もっと馬鹿なのは
LINEの通知が来るたびに
貴方からの連絡なんじゃないかって
心の片隅で一瞬思ってしまうこと
辛いね
「雪の静寂」
この白い景色が好きだ
善意も悪意も
喜びも悲しみもない
純白の静謐
この浮世離れした世界に溶け込めば
私も白くなり
皆と同じになれる気がするからだ
しかしながら、
私は外に出る事をせず
窓に切り取られた世界を眺め続ける
もう摩耗したのだ
雪の降り続ける空を見上げ
顔で受け止める雪の冷たさに
私がこの世界で異物であると宣言される事に
もう耐えられる自信がないのだ