12/4/2025, 3:14:57 AM
「冬の足音」
冷たくなった道に
私の足が触れ
思い出が砕ける音が鳴る
冬は
あなたと寄り添った記憶ばかり
かつて暖かかった記憶が
今は寒さと痛みを運んでくる
あなたとの記憶ばかりのこの街の
冬が嫌いだ
12/3/2025, 6:38:32 AM
「贈り物の中身」
思い出す
あなたとした会話
あなたの仕草
考える
あなたは何が好き?
何が必要かな?
想像する
笑ってくれるかな?
驚いてくれるかな?
私の心は迷惑だって知ってるから
あなたの心に届かない物を送るから
安心してね
11/29/2025, 2:11:40 PM
「失われた響き」
鐘がなる
両親は涙を
友人は笑顔を
祝福はやまず
幸せの絶頂は続くと思っていた
玄関を開ける
夕暮れの紅に染まった部屋に
おかえりと微笑む
あなたが立っている
あなたの香りが生み出した
幻
幸せだった頃の残滓
この部屋に残る
あなたの思い出に溺れ
窒息出来れば良いのに
11/28/2025, 12:08:45 AM
「心の深呼吸」
空気を吸い込む
深く
深く
深く
胸に走る疼痛は
冬の透明な空気のせいか
忘れたい想いのせいか
再び空気を吸い込む
胸の痛みは
奥に押し込んだ分だけ
痛くはなかった
11/25/2025, 4:39:29 PM
「落ち葉の道」
ひとつ落ちる
ひらひら
ゆらゆら
ふたつ落ちる
おどおど
びくびく
みっつ落ちる
うきうき
いそいそ
君と歩くこの道で
君に届かなかった言の葉が
舞い、落ちていく
君は綺麗な景色だと褒めながら
私の大切を踏み、歩いていく
君の姿に目の奥が熱く、心臓が冷たくなるけれど
そうだね
と、笑って言う
偶然この道で君に会い
一緒に歩いてみようと背伸びをしてみたけれど
どこまでも私は君の隣にいれなかった
ごめんなさい
ありがとう
さようなら
最後の葉が君の前を舞い、落ちていった