寒くなってきて、こたつに籠り続ける今日この頃。
鍋を食べたりすると、冬が来たということを実感する。
コートもネックウォーマーも手袋も出して、冬支度はもうバッチリ。
あんなに暑かった夏がまるでなかったかのように寒い。
みなさんは冬支度は済ませたでしょうか。
微熱
最初は微熱だと思っていたのに、計ってみたら四十度。
いつのまにこんなに進行してしまったの?
自分でもどうしてこんなに熱が上がってしまったのかは分からないけど、ただ一つ言えること。
「アイドルグループ『〇〇』メンバー不倫疑惑!」
なんでこんなクソ野郎を推していたのか分からない。
世界は広かったんだなあ
もう一度計ってみた。
三十五度。
私の微熱は、夢と共に冷めたみたい
後悔しています。
暦的には冬になったらしい。
至る所でサンタクロースの格好をした人がうろついていて、いかにも冬が来たと感じる。
雪とか降って欲しいと思っているが、雪なんて生まれてから一度も見たことがない。
ホワイトクリスマスなんて夢のまた夢だ。
昔の人たちは雪で色んなことをしたそうだが。
雪だるまとかいう幻想を作りたいと願うのは、この辺に住んでいる子供は誰しもが思うことである。
実際自分もそうだったし。
あんな真っ白な雪景色を一度は見てみたいと思ったことがある。
昔の写真でしか見れないなんて、実にもったいない。
ただでさえ昔の写真は少ないのに。
にしても、サンタクロース格好の人暑そうだなあ。
サンタクロースのアルバイトとかって絶対にやりたくない。
似合わないし、何より暑い。
こんな激アツの中でふかふかの格好する方がバカだと思う。
そういえば、昔は八月の平均気温が今の12月と同じくらいだったって。
地球温暖化とやらのせいらしい。
あーあっつ。
あ、ファンディファンの電池切れた。
地獄じゃん。
(これ冬になったらじゃなくて、もう冬になってますよね)
私は小学校二年生の時転校した。
その時に心に残っていることがある。
幼稚園の時に、親友と言えるものがいた。
そしてその子が言った。
言ったは違う。書いたの方が正しい。
「中学校でまた一緒に学校に行こうね」
という手紙をもらった。
小学校は別のところだったため、再会は中学校だったのだ。
その手紙は今も家のどこかにしまってある。
名前も顔も全然覚えていないというのに、その果たせなかった約束だけは覚えている。
不思議なものだ。幼心ながら、そんな約束が心に残ったのだろう。
結局私が転校してしまったため、その約束は果たせなかったことを今でも悔やんでいる。
一体今は何をしているのだろう。
離れ離れになった時、最後に見た公園の風景は今も忘れられない。
(実話です)
目の前に子猫が転がっていた。転がっていたというと間違いか。
それは、僕の足元に生まれたての子鹿のように弱々しくその地面に立っていた。いや、生まれたてなのは事実なんだろうけど。
今すぐにでもポキリと小枝のように細い足だった。力を入れて仕舞えば目の前に足のない猫が出来てしまうような気もする。
「…にゃあ」
か細い声で鳴いた。
それは彼らにとって命乞いのようなものなのだろうが、僕にとってはただ鳴いたようにしか見えない。
自分が彼らに蹴りをつけないといけないのだ。
「やるしかないか…」
そんなことはとっくに承知している。
自分に思いを託してくれた仲間たちのためにも。
それにしてもこいつも哀れなものだ。
せっかく生まれてきたというのに、自分が一族最後になるなんてな。
数年前。人類は進化した猫どもに侵略された。
賢い頭と、人間よりも素早い動き、そして何より凶悪だったのがフェロモンだった。
猫の見た目の可愛らしさは言わなくとも分かるだろう。それを武器にしたのだ。
ベビースキーマという言葉を知っているだろうか。
赤ちゃんは可愛らしく見えて母性が芽生えるとかそういうやつだ。人間に備わっているそれを猫どもは目をつけた。
要するに可愛さで人間を駆逐した。
それだけだ。そんなことのせいで僕の家族やかけがえのない仲間は殺された。
だが、人類の努力によって猫どもは目の前にいる子猫のみになった。
子猫は地面に転がっているたくさんの屍の上に立っている。
「じゃあな。お前も来世は猫になんて生まれるなよ」
もう僕にとっては猫なんて可愛さなんて微塵も感じられない。
ただ憎しみだけだ。
僕は手に持っていたナイフを振り下ろし、人類の脅威にけりをつけた。