椿灯夏

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10/15/2024, 12:39:20 PM

お題《鋭い眼差し》



それは永遠とも刹那とも想える時間だった。


時が疾風のように駆け去ったようにも、時が凍りついたようにも感じた、魂の語りでもあった。



瞳と瞳が、真実のみを語る。


けっして偽りなど、そこには存在しない。




明日白銀の月が忘れじの国の闇を炙り出す夜に、世界は終焉か黎明を迎えるのだ。


そこにお前がいなくとも。



9/10/2024, 1:42:22 PM

お題《喪失》



心が錆びていく、ゆっくり、おだやかに。




「だいすきだよ」



あなたの言葉が、きらい。



気持ちが空白になってしまったのがわかるから。



でもいえない、いいたくない、わたしをゆらす。



「さよなら」



わたしの笑顔は不変の嘘。




9/8/2024, 11:19:55 PM

お題《胸の鼓動》



それは、わたしを変える四季彩の鐘。



不変じゃない、一秒ずつ変わってゆくんだ。



君と、わたしの関係のように。


9/8/2024, 2:58:46 AM

お題《踊るように》




果てしない旅路もあなたを想えば、足は自然に踊りだす。


会えない日々も美しく輝きだす。




わたしの世界に花が咲く。


9/6/2024, 10:54:05 PM

お題《時を告げる》


魔法は解ける。


世界の夢は醒める。


きっと幸福の海に酔っていた。


見て見ぬふりに人は慣れてしまったから、だって人は残酷な生き物だから。


――魔法はもう、つかえない。

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