7/9/2024, 12:41:55 PM
お題《私の当たり前》
日常の片隅空想にふけること。
綴ること。
物語の海を游ぐこと。
ひとりきりの世界に星が瞬き、星の海となる。
ひとりきりじゃない。
私のそばには《物語》があった。
7/8/2024, 12:51:06 AM
お題《七夕》
コンペイトウが散らばる紺碧の空に向かって伸びる竹は、願い事を織姫と彦星に届けようとしているのだろうか。
麦茶を飲みながら縁側で空想にふける。足元で戯れる猫をいなしながら、風に泳ぐ短冊を魚みたいだなと思わず笑ってしまう。
「兄ちゃん願い事なに書いたの? ぼくが彼女できるように書いてあげようか」
「兄ちゃんはモテるんです」
「ほんとに〜?」
台所からこっそりスイカをくすねてきた弟が差し出す、ルビー色に輝く果実を受け取る。
俺が願ったのは――もう、叶えられているけど。
でもいいんだ、それで。
7/6/2024, 10:49:12 AM
お題《友だちの思い出》
日常を便箋に言の葉で綴る。
好きなもの、日常の風景、悩み。
たとえどんなに世の中が発展し流れていっても、一番幸せだった、記憶。
7/5/2024, 11:46:21 AM
お題《星空》
星空屋さんの星屑灯《ほしくずとう》
夜を照らすためのランプ。星詠である青年が幾つもの夜空を渡りその時々の、季節の、星の力を集めてつくっているらしい。
星詠である青年の好物は星屑糖。
人魚姫の物語のような泡沫の味がしたりするとか。
7/4/2024, 11:48:02 AM
お題《神様だけが知っている》
英雄たちの背負った“不条理”を。
英雄たちが歩みの中で、失くしていったものを。