月下の胡蝶

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5/4/2024, 10:33:58 AM

お題《耳を澄ますと》




本の紡ぐ記憶を紐解くと――歌が舞う。



流れてゆく星。


星追う、竜の群。


星の冠を授かる青年王。


草を編む香花の民。


花降る流星の夜――歌は始まりを紬ぎだす。


泡沫と永遠を。




これは愛おしいあなたへと贈る、物語。


5/2/2024, 12:41:15 PM

お題《優しくないで》




あなたの優しさは光にはならないから。



孤独と毒がじわじわ身体全体を彩ってゆく。



あなたの《すき》は、わたしとはちがう。



なのに、あなたは鈍感。


ねえ希望にすらないのなら、いっそ絶望の海をみせてよ。



深淵の森を彷徨うわたしは、あなたのランプにはならない光で溺れてゆく。


4/28/2024, 11:15:16 AM

お題《刹那》



あなたの命は儚い。


だから《刹那》よ。



俺は、妖精と人から紡がれた、命。



――それでも前を向いて生きて。


どうかあなたの旅路に幸あらんことを。



彼女の涙と抱きしめられたぬくもりは、永遠に忘れることはないだろう。



確かに愛されて、生まれてきた証なのだから。

4/27/2024, 11:28:40 AM

お題《生きる意味》


時の砂は絶えず流れ落ちてゆくもの。


神の手で描かれた箱庭の中で、ひとひらの花弁を探している。


それが運命の果てへと導く。





「僕だけが識っている――きっと」

4/25/2024, 1:18:05 PM

お題《流れ星に願いを》



それはたったひとつの奇跡。


想いを詩に変えて、消えてゆく君に届けよう。



人は何かに願いをかけずにはいられない、拠り所がないと生きてゆけない。


もしも叶うのなら、それは希望だ。


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