お題《さよならを言う前に》
明日に希望を灯してくれる光だった。
何気ない日常のやり取りすらも薔薇園になる。
君に伝える《嘘》をどうか許してほしい。
真実を灯す勇気はなかった、僕が向かうのは終焉だから。
いつかまた再会できたのならその時は、どんな炎も受け入れよう。
笑顔の中の悲しみを、君は見抜いてしまったかもしれないけど。
お題《なし》
いい言葉だって、誰かにとっては良薬になるかもしれないけど。
そのまた誰かにとっては、剣になるかもしれない。
だから完璧なんて存在しない。でもそれでいいんじゃないかなって思う。全部が《善.良いもの》だなんて美しい幻想ありはしないのだから。
ゆるくいきたいものですね。
お題《終点》
記憶の水槽、揺り籠。
幸福に満ちた日常もあれば、不幸だと思えるような夜の底もある。
それぞれの夜明けが、あなたを待っている。
それぞれの歩んだ先の、答えがちゃんとある。
あなたの歩んだ道は《正解》でしたか?
お題《最初から決まっていた》
それでも勝ってやろう。
その賭けに。
今日まで「自分」を続けてこられたのは、文章を「描く」ことが好きだった。
ただ、それだけ。
お題《目が覚めるまでに》
紅茶とハーブティーを用意する。朝一番摘みたての夜明けのハーブと、魔法使いのお兄さんからいただいた星降るエデンの紅茶を。
月桃の蜂蜜とバターたっぷりのトースト。
それから大好物の目玉焼きを忘れずに。
――おはよう。わたしの大切な、世界で一番愛しい人。
美味しい朝食を用意したよ。
ターコイズブルーのカーテンが風ではためく。
夢のような、夢じゃない、やさしい世界がそこには広がっている。
――今日は特別に、ブルーベリーを使ったチーズケーキを作ろう。愛する彼女のために。
朝露煌めく淡い金色の髪が流れるように、美しい彼女のために。鮮やかな夜明け色の瞳が、僕を見ている。
ああ、なんて幸せなんだろう。