4/17/2023, 12:53:41 PM
お題《桜散る》
美しい夢が終わる。
散ってしまうこともひとつの、舞台。
哀しいことじゃない。
寂しいことじゃない。
そこからまた、新しい夢が咲いて、また散る。
いつだって舞台は魅せるものだ。
4/16/2023, 11:37:29 AM
お題《ここではない、どこかで》
生者でも死者でもいい。
永遠でも玉響(たまゆら)でもいい。
笑顔でいられるのなら。
大切な誰かの隣に、いられるのなら。
4/15/2023, 12:29:39 PM
お題《届かぬ想い》
泡沫となって消えてしまうなら
想いを声にして咲かせよう
それで散ってしまっても
後悔はしない
4/14/2023, 12:57:29 PM
お題《神様へ》
たくさんの命が零れ落ち、煌めきを失いました。
神様は、何のために在られるのでしょうか。
世界は何のために、血を流すのでしょうか。
真実を知らぬのはあまりにも、愚かでしょう。
嘆いては消える言の葉たち――。
神様に届いていると、そう信じ願いを込めて。
4/14/2023, 7:57:10 AM
お題《快晴》
青空には白がよく映える。
庭を真っ白に染めるほどの大量の洗濯物を干す傍ら縁側では、狐面の青年がのんきに茶菓子を食べている。それはこの前白雪が持ってきた、都市伝説にもなってる人魚焼きだ。人魚の生き血が練り込んである……とか何とか。
「ちょっとは働きなさいよね」
小言など言いたくないが、何も言わないと永遠にだらけるのだこの男は。
「んーヤダ。働くのってエネルギーいるし」
「またそんな屁理屈言って。この前もその前もあなたそこでお茶飲んで、茶菓子食べてばっかりだったじゃない」
「そこに茶菓子があるから?」
「そこに山があるからみたいに言わないで」
洗濯物を干し終え、思わず深い溜息が溢れる。
こうなったのも全部母のせいだ。
――この狐面の面倒を見なきゃいけなくなるなんて。
そしてその母は。
「久しぶりにちょっとそこまで出かけてくるわ。後はよろしくね。くれぐれも、頼むわよ」
いい笑顔で、行き先も告げず――連絡先も教えず、そのままだ。