椿灯夏《少しずつ削除します》

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4/6/2023, 11:06:08 AM

お題《君の目を見つめると》



菫色(すみれいろ)の瞳に星が降る。


告げなきゃいけない言葉が言えなくなる、嘘が真実となる。――ああ駄目だ。真実を告げてしまえば君が傷つくことになるのに。



心は砂城だ。


泡沫の心は、すぐゆらゆら水面を揺らす。





4/5/2023, 11:10:41 AM

お題《星空の下で》


どうしようもなくさみしい時は星空の海を見上げて、あなたが教えてくれた星の名前を思い出す。心地良く溶けていく甘い声は、心をあたためてくれてホッとするんだ。


どんなに遠くても。空も心も繋がっていて、輝いている。



煌めきはけっして消えないから。



季節の花が咲き舞い散る度星を見る――今度会ったら、また星を教えてもらうの。




あなたとの始まりの場所だから。


4/3/2023, 11:09:27 AM

お題《1つだけ》



泡沫のような恋だった。


春の涙がはらはら散ってゆく。


水溜りにふりつもる哀しみは、泡沫の傷だとそう信じて。



――たったひとつだけの、夢のような恋でした。

4/2/2023, 10:52:52 AM

お題《大切なもの》




心を彩る想いはどんな宝石よりも美しく、尊い。 



陽に透かしより煌めくこの宝石を、永遠に大切にしよう。



これは魂に刻まれてゆく歴史《物語》なのだから。

3/31/2023, 10:25:53 AM

お題《幸せに》

 


心に体験を煮詰めて、幸せの欠片をつくる。



どんな体験も幸せになるための、欠片だから。



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