月下の胡蝶

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10/23/2022, 1:36:52 PM

お題《どこまでも続く青い空》



それは忘れてしまった心の故郷。


いつでもそこはそばに在るのに、忘れてしまって帰れない。



逢いたいね。


たったひとつの故郷なのだから。

10/23/2022, 7:45:32 AM

お題《衣替え》


夏の煌めく太陽とサイダーの香りを織り込んだカーディガンもそろそろしまいだ。


男は季節を織り込んだ服を紬ぐ職人、名をトトキと言う。


来る季節のために、部屋中秋の香りでいっぱいだ。爽やかな甘さ漂うこの部屋にある夢幻に咲く金木犀の花。それからイチョウの葉に、ブドウの紅茶。


みんな助手が各地を飛び回ったりして、集めてくるのだ。



どんな素材でも縫える魔法の針とミシン。


それから助手の月魚。



どんな依頼でも叶えてみせます。


10/21/2022, 5:26:57 PM

お題《声が枯れるまで》


失うことがこわくて


君の名を呼び続けた



もうふりむいてくれない


立ち止まってもくれない――



望みなどないとわかってても


それでも、君の名を呼び続ける




10/20/2022, 11:20:23 AM

お題《始まりはいつも》



始まりはいつも雨だった。


始まりはいつも。



永遠に繰り返す言の葉と雨。


鍵の少女と妖精の少年を引き裂くのは、いつも始まり。




始まりはいつも雨だった。


始まりはいつも。




青銀の髪が、薔薇園で咲き誇る。


夜明けは近い。






10/19/2022, 2:53:23 AM

お題《秋晴れ》


爽やかな秋香る星雫の花


遠くまで伝える季節の便り

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