10/1/2022, 3:29:26 PM
お題《たそがれ》
青葉輝く透明な美しさも
灰となり儚く散りゆく姿も
大切な時の一粒
9/30/2022, 10:44:58 AM
お題《きっと明日も》
あなたの希望を歌って
それがあなたの明日の希望になるから
9/29/2022, 12:24:54 PM
お題《静寂に包まれた部屋》
君と笑って泣いて過ごした部屋は
今では物言わぬ骸のよう
ただ虚しく響く生活音
コンビニで買ったお弁当は涙の味がした
9/28/2022, 1:13:09 PM
お題《別れ際に》
今日会えたから明日も会える
それは誰もが信じる幻想
だから別れ際に男はいつもとびきりの魔法を披露する
虹色の龍が空へと昇ってゆく姿を
そして、虹色の雨を降らせる
頭にその夢物語のような光景を焼きつけて
今日が特別になるように
「宵闇の泡沫。ならいい夢演出しないとね」
9/27/2022, 11:20:38 AM
お題《通り雨》
青い狐面と椿の少女。
「あらあら。また泣いてるの」
鈴のように透った声。
椿の花飾りをあしらった巫女服の少女。
椿の枯れない冬の庭は、少女の聖域。
青い狐面をかぶってるのに、すぐ見破ってしまう。巫女だからなのか、それともずっと寄り添い生きているせいなのか。
「ここには夏がこないから。あなたを見ていると、体験したことのない夏を想うことができるから幸せ」
――天藍(てんあい)望んでくれ。
君が「連れて逃げて」と言ってくれたら……。
「ありがとう彩貴」
わかってる。
わかってるよ。俺の好きな君は、そうはしないってこと。
君が嫁いだ日。
通り雨が庭の椿を濡らし、散らした日。