蒼月の茜雲

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8/24/2023, 7:55:41 AM

テーマ“海へ”


こうも暑い日が続くと
どうしても涼しい場所へと行きたくなる。
海風で涼もうと、海へと向かった。

それなのに、思った以上に海風が強く
飛ばされそうなくらいだ。

これでは涼むより、飛ばされない事で体力を使う。
海へ来たは良いけれど
とても、複雑な心境になってしまっている。

海に背を向け、海から離れる。

後ろから漂う潮の香り。
やっぱりある程度の距離をとったほうが
心地よいのかもしれない。

8/19/2023, 3:22:40 PM

テーマ“空模様”

最近空を見上げると
所々晴れているだけで
あとは曇り。

私の心も、私の表情も同じ。

時々晴れるけれど、基本無。
ことごとく、無。

雨みたいに泣くわけでも
晴れみたいに笑う訳でも
雷みたいに怒るわけでもなく

無。
楽しくない訳でも、悲しくないわけでも、辛くないわけでも、イライラしないわけでも無く。

表情を作ることに疲れてしまった。
それだけ。

基本、無。

だけれど、完全に無な訳ではないから
その時は、笑える。泣ける。怒る事ができる。

その部分だけ晴れ。
のような気持ち。

8/18/2023, 4:33:16 PM

テーマ“鏡”

鏡にまつわる怖い話はたくさんあるけれど
私が知ってる中で一番怖い話は

夜な夜な、鏡に向かって
「この世の中で一番美しいのは誰か」
と問いただす(自称)世界一美しい女の話だ。

まあ、最終的には自滅するのですが
世界一美しかったからと言って何なのだろう?

見た目の美にこだわり過ぎて
本来の美しさを見失っていたのではないか。
人を羨み、人を妬み、人を蔑む姿は
誰が見ても美しさとはかけ離れているはず。



…とはいえ、正直、この物語に出てくる
鏡に最も美しいとされた少女と、
その少女を妬んだ女は、歳が離れすぎて居て
信憑性が無いのは気のせいだろうか。

人はそれぞれ、その年代により美しさが異なると思うのだが。

まあ、鏡がロリコンだったのかもしれない(極論)

8/15/2023, 12:18:48 PM

テーマ“夜の海”

夜の海は怖い。
なんか出そう。
海と陸の境目が分からず
落ちそう。

そういうイメージしかない。
漫画やアニメやゲームなんかで
夜の海でデートをするみたいなシチュエーション出てきた瞬間
キュンとするより、ゾクッとする。
ゾワゾワする。

この話、ホラーにならないよね?という不安が押し寄せてくる。(ならない。)


と、言いつつも
実際、夜の海は、そこ迄暗くない。
漁師が煌々とライトを当てていたり
街頭があったり、都会ではライトアップしていたり…

でも、怖い。
とりあえず、やっぱりなんか出そう。

水辺はなんか居るって言うし。
(言葉にしたくない例のアレ)

夜の海に行く時は気を付けて。

8/14/2023, 2:22:52 PM

テーマ“自転車に乗って”

自転車に乗って
どこまでも行けると思っていたあの頃
新品の自転車
新品のヘルメット
絶対に失くすなと言われた自転車の鍵

行けるところまで行こうと
自転車を走らせた。
とりあえず、腹ごしらえと思って
比較的家から近いコンビニで
飲み物とおにぎりを買い
駐輪場に戻ると僕の自転車とヘルメットが無かった。

鍵はかけた。
取られないように。
リュックの中に、鍵だけ残り
自転車とヘルメットが無い。
僕は泣いた。
そこそこ大きな声で泣いた。
コンビニの店員さんが出てきて
優しく声をかけてきたのに
自転車が無くなった事を伝えると
店員さんは
「あー…すみません、それはコチラでは責任取れません」
態度を180度変えて、コンビニ内に戻って行った。

責任を取ってほしいなんて一言も言っていない。
自転車が無くなったと伝えただけだ。

踏んだり蹴ったり。
僕はとても悲しくなった。

そして、僕はトボトボ家までの道を歩く。

横を新品のヘルメットを被って
新品の自転車を漕いでいる少年が通り過ぎていくのが見えた。
自転車に僕の名前が書いてある。

だから、僕は大声で叫んだ
「ドロボー!」
と。
自転車の少年は振り返り
不敵な笑顔を浮かべて走り去って行った。


あの少年に不幸あれ。
そう願った。


それから数日後、僕のもとに自転車が戻って来た。
ボロボロに使い古されたソレは
もう、乗れないくらいボロボロになっていた。
それなのに、ドロボーは、悪びれもせず、ニヤニヤ笑っていた。
隣に立っている父親と思わしき人は、済まなそうにペコペコしていると言うのに。

…ボロボロの自転車返しに来るくらいだから、この父親も本心では悪いと思っていないのかもしれない。
「新品の自転車を返せ」
僕は言った。

けれど、少年の父親は
「新品の自転車は、息子に与えたので無理です」
ヘラヘラ笑ってそう言ってきた。

この親子に不幸あれ。
心の底からそう思った。

そして、後日、この親子がテレビのニュースで流れていた。
新品の自転車を盗んでは、壊し、
壊した後の自転車を持ち主に返すと言う奇行を数十件起こして居ると。

少年の方にはモザイクがかけられていたが
父親は、テレビカメラに向かってヘラヘラした笑顔を浮かべていた。

恐ろしいと思った。


そして、もう二度と、自転車は買わないし乗らないと決めた。

自転車を見ると、あの少年の不敵な笑顔と
その父親の悪いと思っていなそうな、ヘラヘラした笑顔が浮かんでくる。


ー(フィクション)ー

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